夢の中で、君と出会って。 (ページ5)

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神「…そろそろ大丈夫かな。」

「ありがとうございます…。」

そっと手を離して、ハンカチで拭いてくれる。

何から何までやってもらって、ありがたいのと申し訳なさとでなかなか顔が見れない。

神「氷貰って冷やした方がいいですよ。ていうか、小さな火傷だったとしても病院行った方がいいと思います。」

「でも…」

神「あーもう！後でスタッフさんたちと合流したら見てもらいましょ？知識ある人もいるだろうし、ね？」

神ちゃんの押しに負けて、店員さんから貰った氷で冷やしながらスタッフさんを待つ。

結「ごめん、心配やけどそろそろ仕事行かなあかん。またどうやったか連絡して！」

元々お昼に解散の予定だったから、結香は仕事に向かった。

永「ジン、何かめっちゃ親切じゃない？」

岸「本当に。ずっとあの子のこと気にしてたもんね(笑)」

きしれんの話し声が聞こえてきて、神ちゃんの顔を見ると目を逸らされる。

神ちゃん、火傷のこと結構早いうちから気づいてくれてたんだ。

神「あ、手の平全体的に赤くなってますね。」

「本当ですね。…何で気づかんかったんやろ？」

神「俺がからかいすぎたかも。ごめんなさい。」

…なるほど、それで気にしてくれてたのか。

神ちゃんは何も悪くないのになぁ。

「たぶん鉄の部分触っちゃったんやと思うし、神宮寺さんは悪くないです！むしろ本当、ごめんなさい…。」

平「まあまあ、2人とも自分のこと責めるのやめな？」

紫耀くんにまで宥められて、今日は本当にツイてるんだかツイてないんだか。