夢の中で、君と出会って。 (ページ28)

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インターホンが鳴り扉を開けると、ニコニコの紫耀くんが立っていた。

やっぱり紫耀くんはオシャレやなぁ。

平「ごめんね、急に来て。」

「ううん。大丈夫。とりあえず入って？」

平「お邪魔します！」

ちょっとだけ申し訳なさそうに言ったと思えばまたすぐに切り替えて、手を洗ってリビングに行く。

それにしても、ほんまに急にどうしたんやろ？

平「…実は、今日来たのはね？」

「…うん。」

何を言うのかと、ハラハラしながら相槌を打つ。

平「ちょっと寂しくなっちゃって(笑)」

「…え？」

思っていた返事とは違ったけど、確かにいつも5人やったのが急に1人になったら寂しいに決まってるよね。

平「廉も海人も、頑張ってるんだなって思ったら嬉しいけど、やっぱり申し訳なさもあってさ。」

ははって力なく笑いながら、静かにお酒を飲む。

…また、今日も飲みたい気分なのかな。

平「俺らのせいで無理させるの嫌だけど、みんなで決めたことだから。2人のKing&Princeを全力で応援するつもり。」

「…うん。」

平「でも、ちょっと前の賑やかさが恋しくなった。今は自由に好きなことができるけど、急に静かなんだもん(笑)」

笑っているようで、少し切なさが滲み出る表情。

…紫耀くんも、色々と悩んでいるんだな。