夢の中で、君と出会って。 (ページ27)

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バタバタと過ごしていく中で、次第に紫耀くんや勇くんと連絡を取り合うことも減ってきた。

2人は今どうしてるのかが気になって、でも無神経に聞くわけにもいかなくて。

脱退から1週間が経ったのに、2人の今後のことは何も分からないまま。

「はぁ…。」

家で1人溜息をつき、仕事終わりのレモンサワーを飲みながら携帯を眺める。

「ネットニュース、特に何もないなぁ。」

独り言が増えていくのも良くないってわかってるけど、声に出さないと何だか寂しくて。

〜〜♪

なんて思っていたら、携帯が音を立てて着信を知らせる。

画面には、【紫耀くん】の文字。

「…もしもし？」

平《もしもーし、今何してんの？》

「家で1人でお酒飲んでたよ。どうしたの？」

平《今から行っていい？》

突然のことでパニックになりながら、必死で頭を回転させる。

…行くって、この家にやんな？

「えー、でもなぁ…。」

男の前で気を抜くなって、前に怒られたし…でも、会いたいし今何してるのか話したいし…。

平《絶対に襲わないって約束するから！》

「んー、じゃあいいよ。…あ、一応人目には気をつけてね？」

まだ記者の人とかも追ってるかもしれないし、念には念を。

とりあえず電話を終えて、人を招けるくらいには部屋を片付けないと。

まさか家に呼ぶことになるなんて全く想像したこともなかったから、緊張するなぁ。