夢の中で、君と出会って。 (ページ22)

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しばらくすると身体を離し、ご機嫌そうな海人と目が合った。

髙「そろそろ戻んないとね！」

「…そうだね、」

抱きしめられた衝撃でハキハキと喋れない私の前で、何も気にしていないみたいに普段通りの海人。

変に意識しちゃって、バカみたい。

髙「あ、このことは内緒だからね？」

「このことって？」

髙「ハグしたこと！バレたら怒られるから(笑)」

そりゃあ、芸能人がスタッフと…ってなったら怒られるよね。

「わかった！」

私もできるだけ普段通りに話さないと。

髙「ねえねえ」

「どうしたの？」

髙「いつも通りに、なんて嫌だからね。」

「…え？」

海人が突然そんなことを言うものだから驚いて、つい間抜けな声が出ちゃった。

髙「…ちょっとは俺のこと、意識してよ。」

なんて、意味深そうなことまで。

…どういうこと？

髙「じゃあ、みんなのとこ行こっか！」

「うん！」

廊下を歩きながら海人の言葉の意味を考えても、恋愛的なこととしか思えなくて。

でも、私たちちゃんと話したのつい最近やからそんなはずないなってまた振り出しに戻る。

岸「あ！海人帰ってきたぞ！」

永「おい遅いぞ！何しててん！」

神「海人と仲直りできた？」

私たちが戻るなり口々に喋って賑やかなみんな。

勇くんに頷くと、にっこりと優しい笑顔が返ってきた。

平「まあ、仲直りできたなら良かったじゃん！」

紫耀くんがそう言うとみんなも「そうだな」って笑って、それからはみんなでトランプをした。