夢の中で、君と出会って。 (ページ20)

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あれから数日が経ち、仕事にも慣れ始めた。

海人に送ってもらった後のことは正直あまり思い出せないけれど、

あの時の胸の痛みが何だったのか、心当たりはあってもまだ実感が湧かない。

それに、突然だったからっていうだけかもしれないし。

髙「Aちゃん、そんな所で何してるの？」

「わっ！？え、あ、ううん。ばいばい…！」

永「忙しないな(笑)」

だけど、海人に会う度にこんな感じ。

避けるつもりはないけど、変に意識しすぎちゃう。

ていうか、メンバーみんなに会う度にドキドキしちゃうのはファンやから仕方ないのかな？

平「ねえねえねえねえ」

「ん？どうしたの？」

避難した先に居た紫耀くんが、ニヤニヤと話しかけてくる。

平「最近海人と何かあったの？」

「…んー、何もないよ？」

平「絶対嘘じゃん(笑)海人、避けられてめっちゃ悲しそうだよ(笑)」

何となく見透かされてそうな雰囲気で、返す言葉もない。

平「まあ、ちゃんと避けないで話してあげな？」

なんて笑って、紫耀くんはその場を後にした。

…確かに、ずっと避けてるのも失礼だよね。

でも、今はどう接したらいいのかわからない。

髙「…ねえ。」

なんて思っていたら、不機嫌な海人が壁にもたれて立っていた。