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一通り家事が終わって、携帯を見ると着信が一件。
「A、何か廉から電話あった?」
「あった。出れんかったけど。」
「俺も今LINEしてるんだけどさー、…ん?」
「どうしたの?」
優太がLINEで連絡を取り合っているみたいやけど、急に表情がパッと明るくなった。
「明日は廉が音羽見ててくれるって!」
「え!?」
廉くん、前から私のこと心配してくれてたからなぁ…。
「それで、今から来るらしい。」
「今から?」
「そう。明日預かるためにも今日色々教えてって。」
「何か申し訳ないな…。」
本当に、うちの自担が優しすぎて感謝してもしきれない。
「お邪魔しまーす。久しぶりやな!!」
「ごめんね。本当にいいの?」
「俺が会いたかっただけやから気にせんで!」
「ありがとう。」
すぐに来てくれた廉くんは、もうやる気満々。
音羽の吐き戻しにも対応できるようにって、着替えまで持ってきてる。
「音羽ちゃん、もうミルク飲んだ?」
「まだ。今から用意するところやねん。」
「おお。じゃあ俺やるわ!」
気合いを入れ直しエプロンをする廉くんに一旦おまかせすることにして、近くで見守る。
…オロオロしてる?(笑)
「なあ、ミルクってどうやって作るん!?」
ミルクの作り方がわからず、「お水じゃないん!?」なんて問題発言。
相変わらずうちの推しは可愛いよ…(笑)
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作者名:鈴翔 | 作成日時:2023年5月3日 1時