あいつ何系なの！？【桃】3

変わらない ページ31

貴方side



その公園に行ってみると、もう話は終わっていてどうなったかなんて分からなかった。

綾菜ちゃんの姿はもう無かったけど、さとみの顔が晴れていたので話をつけることは出来たんだなって安心した。



さ「…いつから居た？」

こ「…」＆『…』

さ「黙ってても気づいてっかんな？分からねぇと思ったか」



これ以上出ていかなくてもさとみをさらに怒らせるだけだと思ったので、ガサッと茂みから出ていく



さ「なんで来たんだよ」

『…気になるじゃん、ごめんて』

こ「だって…海がさぁ…」


…ん？わたし！？あいっつ…


『お前も結局は行くって言ったよな？？？』

こ「ハイスミマセン」


謝るなら言うなっつーの。

口喧嘩を繰り広げていると、堪えきれなくなったようにさとみが笑いだした


さ「くっwお前らは変わんねぇよなwww」

『？おう』

こ「当たり前じゃん」



そっか、とつぶやくと幸せそうに笑う。

良かったなって思うけど、こいつがしたことは許されない。それはこれから変えていくしかないのだから。

ただその時にちょっと横にいえ支えてやりたいと思った。


『じゃあ帰ろ』

さ「荷物は？」

こ「持ってきてるよ」



まじ偉すぎでしょ。そうして、3人並んで帰路に着いた。


ーーーーーーーーーーーーーーー




「…お前良かったのか」


海が家に入ったあと、しばらくころんと2人で歩く。

こ「なんのこと？」


とぼけるつもりかよ。俺からしたらありがたい話だが…



「絶好のチャンスだったはずだろ。俺はいなかったし」

こ「…まぁそうだね。確かに海のこともだけど…さとみくんも大切だから」

「ふっ…負けねぇからな。今日告らなかったこといつか後悔させてやる」




そう言うところんは少しびっくりしながら不敵に笑った。

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