【君思ふ】戦国無双(短編夢小説) (ページ15)

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其の十五【身も蓋もない話(ギャグ)】豊臣子飼いページ15

※やや下ネタ

Aは豊臣家に縁のある家の女官で、普段は豊臣子飼いらと共に行動することが多い。

ねねからもAの細かい気配りが出来る点は買われており、子飼いの身の回りの世話を任されることも常であった。

そんなAが、清正や正則の部屋を掃除していた時のことだった。

「…ん？何これ…」

二人の部屋は、戦で身につける甲冑や酒壺、さらに(恐らく目を通していないであろう)書簡の山々など、いつ見てもいかにも武士の部屋という感じだ。

Aが管理していないとすぐ汚れる。

そんな部屋でAが発見したのは、見慣れない形をした置物だった。

明らかに要らないと判断したものは、許可を得ずとも即刻処分してきた。

「むー…どこかの国の土産物かしら？」

骨のような筒状に穴の空いたそれは、
見たことがなく皆目見当がつかなかった。

Aは手に取ってそれをじっと見た。

「よく分からないけど、大切なものだったら捨てちゃったら大変よね」

処分せず元あった場所に戻そうとした時だった。

正「っしゃーーー！！今帰ったぜぇぇぇ！」

清「うるさい、馬鹿」

勢い良く襖が開き、正則と清正が帰ってきた。

「あ、二人ともお帰りなさい」

清「！A、いたのか」

「うん、おねねさまにお願いされて二人の部屋を掃除していたところよ」

清「そうか、悪いな」

二人が帰宅したのなら尋ねるには丁度良い。

Aは先程置こうと手に持っていたそれを見せて、問いかけた。

「ううん、いいの。それより…これって何なの？必要なもの？？」

清「！！！」

やにわに清正は顔を赤くした。

目を見開いて、言葉を失い驚愕している。

「え、ちょっと何、どうしたのよ」

予想外に不可解な反応を示した清正に、Aも困惑した。

清『おい大馬鹿；何であれ見つからないような場所に置かなかったんだよ、、』

顔を背けた清正は小声で正則に耳打ちした。

正「ああ？…！！！」

清正に言われてやっと気づいたように、正則もAが手に持つそれを見た。

正「ちょっ！！おまっっ／／」

清「………最悪だ；；」

そうして二人共、バツが悪そうに黙りこくってしまった。

(な…なに、そんなにヤバいものなの//？これ…)

Aもよく分からないが、得体の知れない物に徐々に全身から冷や汗をかいてきた。

その時だった。

部屋の外から「入るぞ」と三成の声がした。