覚めない悪夢 ページ9
＊暗めの話注意
昨日は赤いマフラーの彼に、結局謝れなかったなぁ
なんて思いながら朝食をつつく
向こうのスリザリンのテーブルでは彼らが賑やかに食事を楽しんでいる
賑やかどころか煩いけど
次は何を食べようかと思案している私の目の前にポトリと郵便が落とされてきて
送ってくれた相手は予想がつく
きっと紫のヘルメットを被ったあの人
封を破りながら、ふと思う
あぁ、私はまだ期待しているんだな
もうこの世にいるはずの無い、両親からかも…なんて
手紙は勿論、予想通りの人からで
「生活はどうか」「体調を崩してないか」「楽しんでいるか」「こちらは大丈夫そうだ」
といかにも彼らしい淡々とした文表現で
心配性な所は変わらないな
あの時も一番最初に見つけてくれたのは彼だった
また過去の話になりますが、お付き合いお願いしますね
私たち家族は本当に平穏に暮らしていました
あの日がやってくるまでは
私がいつも通り、森で彼らと遊び、帰宅したところでした
母と父に『おやすみなさい』と告げ、寝室に入った矢先
家が揺れるような衝撃、父の怒声、母の叫び声、
私には何が起こったのか全く理解できませんでした
突然部屋のドアが空き、小さく悲鳴を漏らすと
そこに立っていたのは優しい笑みを浮かべた母でした
「さぁ、一緒においで。外に出よう」といつも通りの優しく包み込むような母の声
目隠しをされ、そのまま連れ出された私は、もう二度と母と会えなくなるような気がしていました
私を外に出すと、「父さんを迎えに行ってくるわ」と中に入っていく母
A『置いていかないで！ここにいて！』
叫ぶ私に「絶対に中に入ってきてはダメよ」と一言残し、母は家に消えました
次の瞬間。私たち家族の家は炎に飲まれていきました
慌てて母を追おうとしましたが、炎は熱く、大きく、私には何もできませんでした
その時、私は何故か森へ行こうと思い
靴も履かず、肌着のまま掛けだしました
夜の森はいつもの遊び場の気配はなく
私ごと連れ去っていってしまうように思えました
傍にあった木にもたれ掛かり、もう全てが夢のような気がしました
目をつむって、開けたらきっといつも通り
もう何も考えたくない
このまま消えてしまいたい
そう思った時、誰かに肩を強く捕まれ、目を開けました
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かな(プロフ) - とても面白いです！素晴らしい昨日をありがとうございます (2020年7月15日 14時) (
レス) id: 463b0d3ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ジャム(プロフ) - どこまでもドアさん» ありがとうございます！ﾊﾟﾛﾃﾞｨを書くのは初めてだったので、面白いと言って頂き、とても嬉しいです！！ (2020年1月6日 20時) (レス) id: 2151aff3e5 (このIDを非表示/違反報告)
ジャム(プロフ) - ライカさん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2020年1月6日 20時) (レス) id: 2151aff3e5 (このIDを非表示/違反報告)
どこまでもドア(プロフ) - ハリーポターと我々だって面白い絡みですね！新鮮味があって面白い！！ (2020年1月5日 20時) (レス) id: 8785b7590e (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - とても面白いです！！！更新楽しみにしてます！！頑張ってください！！ (2020年1月4日 23時) (レス) id: a77bdd8006 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジャム | 作成日時：2019年10月17日 20時
