最初で最後の紅一点 Ⅲ (ページ48)

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今、買ってきたかき氷を食べている。
Aはいちご、俺はブルーハワイ。

かき氷を目の前にしたらブルーハワイも食べたくなったらしく、いちごと交互に見ていて「半分こしよ？」って

隣でかき氷を食べているAを見て可愛いなって思う。それは小さかったけど声に出ていたらしくて、

『なにか言った？』

「んーん、水着似合ってるなって」

『ほんと？！あの時何も言ってくれなかったから心配だったんだよね』

「俺的に黒ってとこ最高。俺のこと意識してくれた？なんて(笑)」

『意識してみたって言ったら？』

「ちょー嬉しい」

『じゃあ、そうする！』

っていたずらに笑うから、そんな姿にドキッとする。

俺だけ振り回されてる気がして、

「Aあーん」

『んっ、、、美味しい』

「間接キス、、だね？」

『なっ！？黒ちゃんのバカ！言わなくていいじゃん！』

少し慌てるA。

『全部私が食べる、黒ちゃんは遊んでこい！』

「また絡まれたらどうするの？」

『ここ私たちが貸切ってるから大丈夫でしょ？』

「あーもう、俺が居たいからじゃダメ？
水着のA、俺好みでヤバイの。マジ可愛い」

『っ、、別に、いやじゃない』

なんて顔真っ赤にして言うから、俺も恥ずかしくなる。

Aといると調子合わなくて、カッコつけられない。
好きな子の前ではカッコイイ男でいたいのに、俺ってまだまだかな？

二人で熱を冷ますようにかき氷を食べた。