彼女は大王様に溺愛されてる『3』 (ページ8)

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【74】・意外な一面。ページ8

『ナツメside』
アキノリ達と話しながら待ってると、Aさんが来て料理をテーブルに置いた。
今日も豪華な朝ご飯だし、デザートはチョコアイスとバニラアイスが添えてあるシフォンケーキだった。

ナツメ「(美味しそ〜！)」

あと、1個だけカレーが置いてあるけど....カイラ様が食べるのか....？
意外....というか、見た感じ和食の方が好きそうだなと思ってしまう。

アキノリ「マジっすか、カイラ様」
トウマ「朝からカレー...ですか....」

2人も驚いた目をして、カイラ様を見てる。

A「驚かれるのも分かります。けれど、カイラ様はこれが普通なんですよ」
アキノリ「よく分かってるんですね....ていうか、いつも頼んでるんですか？」
カイラ「あぁ、此処のカレーは一番美味いからな」

その言葉を聞いて、カイラ様に微笑むAさん。

A「ナツメちゃん。朝ご飯を食べ終わりましたら、あの呉服屋に来てください。そこで、私が着付けを行いますから」
ナツメ「えっ?!仕事の方は大丈夫なんですか?!」
A「少しだけなら、と女将さんに言われました」

私は嬉しさで思わず、笑みが零れた。

ナツメ「行きます！絶対に行きます！！」
A「それなら良かったです」

綺麗な顔で笑い掛ける。

A「では、また後で」

料理も運び終えて、個室座敷から出ようとしていた時何故かエンマ様がAさんの腕を掴んだ。

A「大王様....」
エンマ「俺達も一緒に行っていいか？」
A「呉服屋にですか...？ナツメちゃんが良いなら、行ってもいいですけど....」

と言って、私に目を向けた。

ナツメ「全然良いですよ。着替える所にも行く訳じゃ無いだろうし、私は構いません！」
エンマ「ナツメもこう言ってるから、良いよな？」
A「分かりました...ですが、着替える時になったら大王様達は外に出てもらいますよ」

ちゃんと考えてくれているから安心した。
Aさんが個室座敷を出た後、私達は豪華な朝ご飯を食べる。