検索窓
今日:17 hit、昨日:14 hit、合計:5,872 hit

【71】・嬉しかった大王様。 ページ5

『Aside』
呼ばれた本人も一瞬、目を見開いて驚いていた。
私は焦って、目を逸らす。

エンマ「猫又に釣られたか?」
A「は、はい....」

すると、エンマはフッと笑って後ろを向く。
多分、ツボったんだと思う。

A「ちょっと!笑うなんて酷いですよ!」
エンマ「悪い、悪かったって」
A「絶対に悪いって思ってませんよね?!」

“自分だって驚いてたくせに”と思ってると、エンマは私の近くに来た。

エンマ「嬉しかったんだよ、イツキって呼ばれて」

まさか、そう言われるとは思ってなくて固まる。

A「えっ....?」
エンマ「滅多に呼んでくれないだろ?だから、さっきのは凄く嬉しかった」

嬉しいのは分かったけど、皆の前で頭撫でてくるのはやめて欲しい。
(恥ずかしい+お客様に見られるのが心配)

カイラ「お前は人の目を気にしないのか....明らかに困っているだろう」

呆れた顔でエンマに対し、そう言うカイラさん。
彼も、私達の関係を知っている方の一人だ。

エンマ「俺達のことを気にしてる奴なんて居ねぇよ。皆、朝飯に夢中だぞ?」

そうでも無い...というか、存在感があり過ぎる。

アキノリ「いや、結構エンマ様って目立ちますよ」
トウマ「一緒に歩いてても、エンマ様を見てる妖怪は多いと思いますけどね」
ナツメ「まず、オーラが隠し切れてないんですって。金髪だし、目立った色の服着てるし」
エンマ「そんな言われるとは思って無かった」

この話は一旦終わりにして、エンマの個室座敷に皆を案内する。

【72】・可愛さに気付かない彼女。→←【70】・痛む腰に耐えながらの仕事。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カナミ | 作成日時:2024年2月7日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。