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【102】・女子の距離感。 ページ36

『Aside』
私はナツメちゃん達が帰って来るのを待っていると、漸く2人の姿が見えた。

ナツメ「お仕事の邪魔しちゃってすみません!」
八鳳「ううん。謝らないで大丈夫。ああいう事なら、全然良いよ」

前よりも仲良くなった気がする。

A「何を話してたんですか?」
ナツメ「え、え〜っと....」
八鳳「何でも無いって。ただの世間話をしてただけ」
A「そうですか....」

世間話をしてただけど言われても、八鳳さんの表情を見れば分かる。
明らかにニヤけてるし、何か怪しい....。

八鳳「はいはい、もうそんな顰め面しないの。折角の可愛い顔が台無しになっちゃう」

私の頭を撫でて、そう言ってきた。
一方、エンマは何とも言えないような顔をして私達を見ていた。

A「大王様?どうしたんですか?」
エンマ「いや、距離が近いと思ってな....」

大体、そう言ってるエンマも距離近い時あるけど。
というか、私との距離だけ絶対に可笑しいと思う。

A、ナツメ「(それを貴方が言うんだ)」

私はナツメちゃんと目を合わせて、苦笑する。

A「普通ですよ、この距離なんて」
八鳳「こんな感じだしね、いつも」
A「ですね」

よく分かってない様子のエンマ(男性陣達)は、不思議がっていた。

トウマ「確か、ナツメも女の子の友達と居る時は距離近く感じる」
ナツメ「えっ?私も?」
アキノリ「Aさんと話してる時ですら、結構ナツメ距離近いしな〜。まさに女子の特権って感じ」

私も学生の頃とかは、普通に抱き着かれたりしてたし逆に作ったスイーツを食べさせてたりしてた。

ナツメ「あれが普通だと思ってた....」
八鳳「やっぱり、そう思うか〜」
A「女の子同士だったら許しちゃう事あるよね」
ナツメ「ありますよね〜」

そろそろ仕事の方に行かなきゃだから、楽しい談笑はここら辺でお終いにする。

八鳳「じゃ、さっきの事は私に任せて」
ナツメ「はい!よろしくお願いします!」

正直、気になる気持ちはあるけど聞かない方が良いと思って2人に問い掛ける事はしなかった。

【103】・猫又とエンマ様。→←【101】・先輩の格好良さ。



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作者名:カナミ | 作成日時:2024年2月7日 19時

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