【100】・心配性。 ページ34
『Aside』
あれから、エンマの部屋を出て仕事を始める私。
A「(昨日そんな飲んで無いのに、何だか二日酔いみたいな感じなんだよなぁ....)」
頭が痛いとかじゃないけど、やけにボーッとしてたり眠くて欠伸が出る。
八鳳「またボーッとしちゃって。A、大丈夫?」
A「少ししたら治りますよ。大丈夫ですって」
流石の八鳳さんでも、心配そうな表情を浮かべて私の顔を覗き込んだ。
と思ったら、急に肩掴んできては物凄い形相で昨夜の事を聞いてきた。
八鳳「無理やり飲まされたとかじゃないよね?」
A「そういうのじゃないですよ!だから、そんなに怖い顔しないでください!」
八鳳「なら良いけど....」
あまり納得してそうな顔じゃないが、八鳳さんは一旦離れてくれた。
八鳳「アンタは酒に強いって訳でも無いし、酔ったら記憶無い方だから心配になる。まぁ、あの大王なら上手くやってると思うけどさ」
時々...というか、エンマ含め男性の話になると八鳳さんは口が悪くなる。
そして、いつもより増して心配性になる。
(本人は気付いてない様子)
A「大王様が酔った私を部屋に運んでくれたので、恐らくですがナツメちゃん達には変な絡み等はしてなかった筈です。多分ですけど....」
八鳳「あの子達が酒に酔ったA見たら、きっと驚くだろうね。普段と違って甘えたになるし、ちょっと幼くなる」
そんな事を分からない私は、確かに記憶が無くなる方なのだと察した。
八鳳「気を付けなよ?酒は程々にね」
A「はい...今回ので十分に分かりました」
とは言えど、私も度数の低いリキュールの酒を飲んであそこまで酔うとは思いもしなかった。
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作者名:カナミ | 作成日時:2024年2月7日 19時