【95】・可愛いの一言に尽きる。 ページ29
『エンマside』
抱き着こうとするAの頭を撫でて、俺はどうしようかと考えを巡らせていた。
エンマ「(部屋で休ませた方が良さそうだな...)」
酒に酔ってるAは可愛いが、他の奴等に見られたら色々と都合が悪い。
良い意味でも悪い意味でも、酔ってるAは普段より幼くなる。
A「エンマ、キスしたい!」
エンマ「それは部屋に行ってからな。ほら、立て」
足元をフラつかせるAを立たせた後、少しの間だけ部屋に行く事をカイラに伝える。
その間、ずっとAから可愛くキスをせがまれる俺はカイラに冷めた目で見られていた。
エンマ「...俺が戻るまで、ナツメ達のことを頼む」
カイラ「あぁ、分かった」
歩けそうに無いAを抱えて、部屋に向かう。
エンマ「お前、少し疲れてたのか?いつもより酔うの早かったろ」
A「そう...?でも、早くエンマとキスしたいなぁ」
エンマ「(人の気も知らないで煽るなよ....)」
口調も崩れてて、相当酔ってる事が分かる。
ギリギリの理性と戦いながらも、部屋まで連れて行きAを降ろした俺は一息つく。
エンマ「此処なら、他の奴等を気にする事無くイチャつける」
そう言った瞬間、Aは嬉しそうな顔を浮かべて俺に抱き着いて来た。
とてつもない可愛さに癒される。
エンマ「キスはしなくて良いのか?」
A「したい...けど....」
エンマ「なら、さっきみたいに強請ってこい」
真っ赤な顔で俺を見つめるAは、酒が入ってる為かもう蕩けた瞳をしていた。
A「キス、したい....」
俺はAの頬に手を添え、軽くキスをする。
エンマ「甘い味がするな」
僅かに林檎の甘い味がするから、思わず何度でもキスしたくなる。
【96】・襲いたい気持ちと理性。※軽め(R表現)→←【94】・酔わせる為に。
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作者名:カナミ | 作成日時:2024年2月7日 19時