【89】・お似合いなカップル。 ページ23
『Aside』
戻って来た私に対し、八鳳さんは早速話の内容を聞いてきた。
八鳳「何の話だった?」
A「八鳳さん....もう少し遠慮してくださいよ」
興味津々な顔で聞いてくるから、こっちも困る。
A「大王様からの指名ですよ。仕事が終わったら、宴会場に来てと言ってたらしいです」
八鳳「へぇ?良いじゃん。彼氏からの指名って感じでもあるし、大体こういうのはAだけに入れてる気がする」
確かに....言われてみれば、今まで結構エンマからの指名も多かった気もする。
A「でも、別に私じゃなくても良いんじゃないかと思っちゃいます」
八鳳「いやいや、Aだから指名してるんだって。可愛い彼女と一緒に居たいって、あの人思ってたりするんじゃ無いかな。アンタのこと大好きだし」
そう言われると、少し照れてしまう。
八鳳「思い出したけど、こんな長く付き合ってるのにお互いの不満な部分で喧嘩したりしないの?」
A「長く付き合ってても、喧嘩くらいしますよ」
八鳳「するんだ。てっきり、一生ラブラブで仲良いカップルだと思ってた」
A「どういうイメージですか、それ.....」
喧嘩するとは言っても、その内容は他の人が聞いたらしょうもないと思われるだろう。
大抵は、どちらかが体を壊す様な無理をしたら喧嘩に発展するという感じだ。
八鳳「もう公表すれば良いのに。私からしても、凄くお似合いだし羨ましいカップルに見えるよ?」
A「そう言ってくれるのは嬉しいですよ。だけど、まだ私の方は心の準備とか出来てなくて....」
八鳳「あ〜、そういう事ね。確かに、Aが気にするのも分かる」
なんて話をしてる私は、八鳳さんと一緒に仕事を続け宴会の事も待ち遠しく感じていた。
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作者名:カナミ | 作成日時:2024年2月7日 19時