検索窓
今日:39 hit、昨日:14 hit、合計:5,894 hit

【84】・バカップルにも程がある。 ページ18

『エンマside』
昼間の時間帯に考える事じゃ無いが、Aの花嫁衣裳姿を考えただけで口角が上がる。

ぬらりひょん「大王様、良くない事を考えてますね」
カイラ「分かりやすい程ニヤけてるぞ」

二人に図星を突かれてしまった俺は、一旦考えるのを止めて表情を取り繕う。
暫くすると、ぬらりが立ち上がった。

ぬらりひょん「では、私は戻りますよ。仕事の巻物も受け取りましたし、整理しなくてはならないので」
エンマ「大変だな。休む暇無いんじゃないか?」
ぬらりひょん「誰のせいだと思ってるんですか。大体全く仕事をしない大王様が遅れる度に、私の仕事が増えるんですからね」

愚痴を言いながら、ぬらりは部屋を出て行った。
それと同時に、カイラが俺に問い掛ける。

カイラ「ずっと気になっていたんだが、お前の首筋にある赤い痕は、わざと見せにきてるのか?」
エンマ「首元は隠せないんだから仕方無いだろ」

彼奴が俺の首筋に付けてくれた噛み跡やキスマークを隠す気なんて一切無い。
普段なら、服で隠れるとこに付けられるが昨日の夜は珍しくAも積極的だった。

エンマ「(積極的なAも可愛かったな....)」

それに、Sっ気さが増してるAも結構クるというか凄く良い。

カイラ「....昼間から変な事を考えるのは止めろ」

呆れたように長い溜息をついたカイラに対して、俺はある事を言う。

エンマ「お前、あまりAに近付くな。極力、彼奴と二人きりになるなよ」
カイラ「何だ?嫉妬しているのか?」
エンマ「Aを唆す様な真似したら、お前だとしても俺は手加減しない」

昨日の事が誤解だとしても、これだけは俺も黙ってはいられなかった。

カイラ「私はAに手を出すような真似等しない。お前にしか好意を寄せないAが、私や他の奴に目移りする訳無いだろう」

“何十年も付き合っているのに、倦怠期が全く来ないお前達の間に入る隙は無い”と付け加えた。

カイラ「バカップルにも程がある。特にお前はな」
エンマ「どういう意味だよ、それ」

俺の問い掛けには答えず、カイラは外の景色を眺めているだけだった。

【85】・素が出てた瞬間。→←【83】・己の欲に忠実。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カナミ | 作成日時:2024年2月7日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。