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【81】・楽しい時間と食べ歩き。 ページ15

『Noside』
旅館を出たナツメ達は、何処へ行くか話しながら歩いていた。

アキノリ「そういえば、ナツメ達が更衣室に入った後何かエンマ様が呉服屋に飾ってある着物を見てたんだよな」
トウマ「色打掛や引き振袖とか見ていたよね。真剣な顔をしてた」

着物に着替えていたから、何も分かってないナツメは不思議そうな顔をする。

ナツメ「色打掛とか引き振袖って何?」
トウマ「確か、結婚式で着る花嫁衣裳の事だよ」
ナツメ「...えっ?!」

“結婚”と聞いて、ナツメは目を見張る。

ナツメ「(もうそこまで話が進んでるの...?いやでも、エンマ様達は付き合って長いだろうし当たり前なのかな....)」

二人の関係を知っているから、結婚という言葉に反応していた。

トウマ「ナツメ?どうしたの?」
ナツメ「い、いや!何でも無いよ!」

歩き回っていると、アキノリが何かを見つける。

アキノリ「なぁなぁ!三色団子売ってる!」
ナツメ「まさか、それ買う気?お昼ご飯が食べれなくなるよ」
アキノリ「一串なら大丈夫だって!」
ナツメ「朝ご飯食べたばっかじゃん....」

早速、アキノリは三色団子を買って食べ始める。
そして、とても美味しそうな三色団子の見た目に負けトウマとナツメも買っていた。

アキノリ「買うんだ」
ナツメ「だって美味しそうだし」

買った三色団子を一口食べると、その美味しさに頬を緩ませたナツメ。

トウマ「たまには、食べ歩きっていうのも良いね」
アキノリ「じゃあ、このまま食べ歩きにする?」
ナツメ「だから!お昼ご飯食べれなくなるって!」

ワイワイと騒ぐ三人は、色んな店や建物を見て存分に楽しんでいた。

一方、部屋に戻ったエンマ大王は巻物を取りに来てたぬらりひょんと暇そうなカイラを呼んで『ある事』を話していた。

【82】・結婚という大事な話。→←【80】・初々しい女の子。



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作者名:カナミ | 作成日時:2024年2月7日 19時

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