彼女は大王様に溺愛されてる (ページ8)

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【6】・遊び戯れる。ページ8

『Aside』
夜の9時過ぎ。
お嬢さん達の食事も済ませて、私がやる今日の仕事は全部終わった。
それから、大王様が居る部屋に向かっているとお嬢さんがやって来て私を呼び止める。

ナツメ「Aさん！」
A「どうしました？」
ナツメ「この後、予定が無ければアキノリ達の部屋でババ抜きしませんか？3人だと、早めに終わっちゃうので」

久々に人間の子達と遊ぶのも良いかと思い、私は参加することを決めた。

A「そういう事でしたら、構わないですよ。ただ、少しの間しか私は入れませんけど大丈夫でしょうか....？」
ナツメ「はい！全然大丈夫ですよ」

その時、廊下の曲がり角から大王様が顔を見せる。
急に現れた事で、お嬢さんと私は驚きの余りジッと大王様を見ていた。

エンマ「何だ？そんなに見られてると、流石に恥ずかしいんだが.....」

言うて、恥ずかしがってる素振りは見せない。

ナツメ「あ、エンマ様もやります？今、アキノリ達の部屋でババ抜きしてて」

大王様は少し考えた後、こう口にした。

エンマ「Aもやるのか？」

A「やりますよ、久々に人間の子達と遊ぶのは楽しそうなので」

そう答えると、大王様も“やる”と言って私達は部屋に向かった。