検索窓
今日:2 hit、昨日:67 hit、合計:16,434 hit

【47】・麗人な彼女達。 ページ49

『ナツメside』
そんな話をしていると、調理場みたいな所へ着いて流し台に居るキッチンスタッフにデザートプレート皿を渡した。

ナツメ「そういえば、Aさんって此処の旅館に来て何年くらい経つんですか?」

アキノリ達の部屋に戻ってる途中、私はAさんに問い掛ける。

A「ざっくり言うと、この旅館に来て六十年経つよ。それまでは、神様の手伝いとかをして暮らしてたんだ」
ナツメ「六十年?!」

となると、Aさんの年齢って一体....

ナツメ「し、失礼ですけど...Aさんは何歳なんですか...?」
A「90歳になるかな。人間として生きてた頃と合わせると、100歳以上?」

エンマ様も同じ年齢なんだと思うと、自分の目を疑う。
見た目だけで言えば、超若いなと思ってしまう。

ナツメ「(美男美女過ぎじゃない?初見の人だったら、年齢疑うレベルだよ....)な、長生きですね」

“妖怪だからね”と言って、Aさんは微笑んだ。
その時、私達の背後から声がした。

「A、宿帳と報告書の資料を渡しておく」

ラベンダーアッシュ色の髪が特徴的な女の人。

A「あ、八鳳さん!すみません、ありがとうございます」

女の人から、宿帳と何個かの報告書を受け取った。

八鳳「君がAのお気に入りな子〜?私は、八鳳。この旅館で、受け付けとか裏方みたいな仕事してるの」
ナツメ「(わぁ...イケメン....!)わ、私は天野ナツメです!あの〜、距離が近いんじゃないですか....?」
八鳳「ごめんごめん。人間の子共とか滅多に見ないからさ」

ハーブ系の香水を付けてるのか分からないけど、いい匂いした。

A「ナツメちゃんを困らせないでください!」
八鳳「はいはい、ごめんって言ってるでしょ〜?それとも、距離が近いからって嫉妬した?」
A「違いますよ!」

綺麗で可愛くて癒し系なAさんと、凛々しくて格好良い八鳳さんに挟まれてる私。
2人とも、ご尊顔過ぎませんか。

八鳳「じゃ、私はここら辺でお暇するね。裏方の仕事を手伝いに行かなきゃ」

私とAさんの頭を軽く撫でると、八鳳さんは行ってしまった。

A「グイグイくるタイプだけど、根は優しくて良い人なんだよ」

八鳳さんに撫でられて、喜んでいる様子のAさんだった。

【48】・眠気を誘う声。→←【46】・恋話。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
30人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カナミ | 作成日時:2023年11月17日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。