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【43】・猫又、またまた登場。 ページ45

『Aside』
まさか怖がられるとは思ってなくて、ちょっと焦ってた。
デザートを食べ終わったナツメちゃんは、不思議そうな顔で尋ねてくる。

ナツメ「さっき、Aさん敬語口調じゃなかったですね」
A「あっ....」

あの時は、焦ってたから思わず敬語口調が崩れてしまっていた。

エンマ「良いんじゃないか?仕事が終わった時くらい、敬語じゃなくても」

そんな提案してくれたエンマは、私にだけ聞こえる声で“ナツメ、お前に懐いてるから喜ぶと思うぞ”と言ってきた。
....ちゃん付けで呼んでるし、仕事が終わった後なら良いよね。

A「ナツメちゃん、仕事が終わったら敬語口調は止める。これで良いかな?」
ナツメ「はいっ!」

すっごい喜んでくれた。可愛い。

A「デザート、どうだった?」
ナツメ「美味しかったです!スフレの生地がフワフワでキャラメルソースと合ってました!」
A「良かった。アキノリ君とトウマ君は、どう?気に入ってくれた....?」
アキノリ「勿論ですよ!めっちゃ美味かったです!」
トウマ「色々な味のクリームがあって楽しめましたよ」

皆、満足してくれたようで私も嬉しくなった。
三人を微笑ましく見ていると、何か足元に抱き着いてくる感覚がした。

A「猫又?どうしたの?」
猫又「部屋にAが居なかったから、オレっち寂しかったニャン...」

私の足元に擦り寄って、甘えてる様子。
確かに、あんまり構ってあげてなかった。

A「ごめんごめん、今日は色々と予定入ってて構ってあげられなかったね」

猫又を抱き上げて、一撫ですると嬉しそうにする。

エンマ「こんな甘えてくるもんなのか?」
A「そう....ですね」

変な間が空いたけど、エンマは気にする事無く猫又に手を伸ばした。
エンマに頭を撫でられても、ただ気持ち良さそうに喉をゴロゴロと鳴らしてる。

猫又「イツキも撫でるの上手いんだニャ〜....」

また昔の名前で呼んだ猫又に、私とエンマは顔を見合わせて頬を緩ませた。

【44】・昔の名前。→←【42】→続き(※ギャグっぽい)



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作者名:カナミ | 作成日時:2023年11月17日 1時

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