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【3】→続き ページ5

『Noside』
その名前で呼ばれても、全く気にしてないエンマ大王。
寧ろ、その名前に何処か懐かしさを感じていた。

エンマ「看板猫はタダで大判焼きが食えるから羨ましいな」

猫又を撫でているエンマ大王は、Aに向かって言い放つ。

A「殆どの場合が食い逃げですけどね。それもお客様に出す時用のやつですよ?」
エンマ「狡猾なのは変わらねぇか」

返ってきた答えを聞いて、笑みを浮かべながら面白がってる口調で言った。

そんなこんなで、最上階に着いてナツメ達の部屋を案内する。

A「此方が、お嬢さん達のお部屋になります」

男の部屋は、<勿忘草>の花。女の部屋は、<桜>の花と<姫檜扇>の花で分けられていた。


ナツメ「あの、私達がこんな豪華な部屋に泊まっても大丈夫なんですか?」
A「全然大丈夫ですよ。元々、この階は全てエンマ大王様の為に作られているのですから。お嬢さん達のような、お客様を連れて来た際に使って頂くんです」
アキノリ、ナツメ「この階全部?!」

声を揃えた二人は、驚いた顔をエンマ大王に向けていた。

トウマ「ほら、二人とも。早く部屋に入ろう」

アキノリ「そうだな!」
ナツメ「じゃあ、私はこっちだから」

手を振るナツメに、アキノリはある事を言う。

アキノリ「飯食ったら、俺達の部屋に来いよ!今度こそは、ババ抜きで圧勝してやる!」
ナツメ「はいはい、分かってるって!」

三人が部屋に入った後、エンマ大王とAだけが廊下に残る。(猫又は、また大判焼きを食べる為に食堂へ行ってしまった)

【4】・二人きり。→←【2】→続き



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作者名:カナミ | 作成日時:2023年11月17日 1時

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