検索窓
今日:24 hit、昨日:49 hit、合計:16,389 hit

【37】・終わらせた仕事。 ページ39

『Noside』
アキノリ達の部屋に行き、襖を開けると何個かの巻物を整理してるエンマ大王の側近{ぬらりひょん}が居た。

エンマ「ぬらり、俺に用か?」

声を掛けると、手を止めて立ち上がる。

ぬらりひょん「今まで何処行ってたんですか」
エンマ「出掛けてただけだ。お前は何しに来たんだよ」
ぬらりひょん「ちゃんと仕事をやっているか見に来たんです。いつもサボっていますからね」

“仕事”と聞いて、少し不機嫌になるエンマ大王だが
指を鳴らすと彼の手元には巻物があった。

エンマ「これの事だろ?もう終わらせた」

疑心暗鬼に思いながら、巻物を捲ると確かに終わらせていた。

ぬらりひょん「大王様、何かあったんですか?私が言う前に終わらせるなんて....明日は嵐でも来るんですかね」
エンマ「俺を何だと思ってんだ、お前は」

そして、2人はこの部屋を出て廊下で話す事をナツメ達に伝えた。

ナツメ「あ、あの!Aさんが何処に居るか分かりますか?」
エンマ「Aなら自分の部屋に居ると思うぞ。その内、此処に来てくれる」

三人に微笑んで、ぬらりひょんと一緒に部屋を出た。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ぬらりひょん「先程から思ってましたが、いつもより機嫌が良いですね。A様と出掛けてたんですか?」
エンマ「よく分かったな」
ぬらりひょん「分かりますよ。そんな顔に出やすい相手、A様くらいしか居ませんし」

“本当、あの方のことを愛してるんですね”と口にしたぬらりひょんに対してエンマ大王は得意げに返す。

エンマ「当たり前だろ。Aは、誰よりも大切な奴なんだよ」
ぬらりひょん「珍しいですね、そんな事を大王様が言うとは思いませんでしたよ。やっぱり、明日は嵐が来るんじゃないですか?」
エンマ「だから、お前は俺を何だと思ってるんだ?」

ムッとした表情を向けるエンマ大王を無視して、話を続けるぬらりひょん。

ぬらりひょん「まだ残ってる仕事あるんですから、しっかりやってくださいよ」

軽い返事を返したエンマ大王は、話を切り上げてその場を離れた。

ぬらりひょん「(全く....困った大王様だ)」

小さく溜息をついて、渡された巻物を持って閻魔屋敷へと戻って行った。

【38】・互いに求め合う。※軽め(R表現)→←【36】・ご機嫌な大王様。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
30人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カナミ | 作成日時:2023年11月17日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。