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【2】→続き ページ4

『Noside』
旅館の中に入ったナツメ達は、最上階にある部屋へ案内されていた。

アキノリ「あっ、あの!」

突如として、アキノリが大きな声を出してAを呼び止める。

A「はい、何ですか?」
アキノリ「Aさんって、彼氏とか居るんですか?」

そんな質問をされて、動きを止める彼女。

A「えっ?か、彼氏は.......」

明らかに困ってる様子。

ナツメ「ちょっと!何困らせてるのよ!」
アキノリ「いや、だって気になるじゃん!こんな美人で可愛いAさんなら、尚更!」

デレデレ顔になるアキノリを置いて、トウマが代わりに謝る。

トウマ「すいません、Aさん」
A「い、いえ....!大丈夫ですよ」

業務上の問題もあるが、それ以前としてAは答えられる事が出来なかった。
だが、今はそれよりも部屋を案内しなければと思って気持ちを切り替えた。

ナツメ「それにしても、旅館で流れてる音楽って何か落ち着くな〜」
A「日本舞踊を元にした音楽で、夜の宴会時には料理を召し上がりながら間近で演奏を聴ける事が出来ますよ」

聞けば聞く程、見れば見る程にナツメ達はこの旅館に興味を示して惹かれていく。

その時、向かい側から大判焼きを口に咥えてもぐもぐと食べている猫妖怪が全員の目に入った。

「ニャ?A〜!」

猫妖怪は、たった一口で大判焼きを平らげてAへと目掛けて飛び込んだ。

A「ごめんね、猫又。今は、お客様をお部屋に案内しなきゃいけないから」

スリスリと頬に擦り寄る猫又は、エンマ大王が居る事に気が付く。

猫又「イツキも来たのかニャン?」

今度は、エンマ大王に飛び込んで器用に肩に乗る。

ナツメ「.......?イツキって、誰?」
アキノリ「さぁ.......?」
トウマ「その人は、エンマ大王だし.....」

聞いた事の無い名前に、首を傾げるナツメ達と心配そうにAはエンマ大王のことを見つめる。

【3】→続き→←【1】・人間のお客様達。



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作者名:カナミ | 作成日時:2023年11月17日 1時

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