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【21】・豪華な朝ご飯とメロンタルト。 ページ23

『ナツメside』
暫くアキノリ達と話していると、仲居さん達が来て朝ご飯を持ってきてくれた。

ナツメ「すっごい豪華....」

色鮮やかだし、朝ご飯だというのに量が結構ある。
デザートには、メロンタルトもあった。

アキノリ「ナツメのだけタルトか〜、羨ましい」
トウマ「美味しそうだね」

そう。何故か、私だけメロンタルトなのだ。

仲居「若女将からのちょっとしたプレゼントです」
ナツメ「若女将?もしかして....」
エンマ「Aのことだな。彼奴も甘いものが好きだから、自分で作ったりするんだよ」

じゃあ、Aさんが私の為に?
しかも、手作りなの?

めちゃくちゃ嬉し過ぎるんですけど!

ナツメ「やっばい!超嬉しい!」
アキノリ「良いな〜!俺にも1口k」
ナツメ「絶対ダメ。これは、私に作ってくれたんだから」

食べるのが惜しくなるくらい、綺麗な見た目。
羨ましそうに見てくるアキノリに対して、エンマ様はこう言った。

エンマ「言えば作ってくれるぞ。Aの作ったやつは、何でも美味いんだ」

完全に頬を緩ませてるエンマ様。(多分、無自覚)
そして、初めて見るその顔にトウマまでもが驚いていた。

ナツメ「(そりゃ驚くよね〜)」

前ので少し慣れた私は、あまり気にしなかった。

ナツメ「Aさんのこと、よく知ってるんですね。流石、昔からの友人なだけあります」

エンマ「そんな事ねぇよ。作ってるって聞いたのも、最近の事だしな」

他2人(アキノリとトウマ)は、私が質問した事にも驚いてる様子だった。

アキノリ「えっ?Aさんとエンマ様って、友人関係なの?!てか、何でナツメ知ってんだよ!」
ナツメ「トランプしてる途中で、私が抜けたでしょ?その時にどんな関係か聞いたら“昔からの友人”って答えてたの」
トウマ「言ってくれれば良かったのに」
ナツメ「私も言おうか迷ったけど、あまり知られたく無さそうだったから」

この話は一旦置いて、朝ご飯を食べる事にした。

ナツメ「何か新鮮だね。こうやって、皆で朝ご飯食べるの」
トウマ「修学旅行みたいな感じ?」
ナツメ「そう、それ!」

昨日の夕食も今日の朝ご飯も、皆で食べる事が凄く楽しいと思えた。

【22】・仲が良い三人。→←【20】・自由過ぎる猫妖怪・猫又。



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作者名:カナミ | 作成日時:2023年11月17日 1時

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