【19】・やっぱり友人には見えない。 ページ21
『ナツメside』
7時半頃、トウマが携帯で連絡してくれたおかげで起きれた私。
ある程度、身なりを整えてから皆と一緒に食事処へ向かっていた。
ナツメ「昨日は楽しかったな〜!アキノリは、負け続けてたけど」
アキノリ「一言余計だ!」
トウマ「まぁまぁ、二人とも。Aさんやエンマ大王様とトランプ出来たんだから」
そう言って、私達を宥めた。
アキノリ「はっ!そうだよな、トウマ!Aさんとトランプできたんだし....いっか!」
ナツメ「エンマ様もやってたでしょ、全く....」
またアキノリは、デレデレ顔になって“愛しのAさ〜ん”と言っていた。
私は、近くに居たエンマ様に目を向けると何だかボーッとしてるみたいだ。
ナツメ「(珍しい....何かあったのかな?)」
不思議に思っていると、Aさんが私達の方にやって来た。
A「おはようございます、皆様。よく眠れましたか?」
うん、安定に癒しの女神だと思う。
ナツメ「はい!ぐっすり眠れました!」
アキノリ「Aさんの声、凄く落ち着きます!すぐ眠れましたし!美人な上に、声も良いって最高ですよ!」
ナツメ「ちょっとアキノリ!」
可愛い人の前だと、すぐこうなるアキノリに呆れる。
アキノリ「そんな怒るなって!」
ナツメ「もう少し気を遣いなさいよ!」
トウマ「アキノリ、ナツメ。落ち着いて」
またしても、トウマが宥めてくれるとAさんが笑っていることに気付く。
A「仲が良いんですね、三人とも」
ナツメ「(可愛い〜....)」
その笑顔に見惚れていた時、エンマ様がAさんに近付いていき耳元で何かを話していた。
すると、徐々に顔が赤くなってエンマ様から離れた後に何処かへ行ってしまった。
ナツメ、アキノリ、トウマ「?」
私達が頭にクエスチョンマークを浮かべてると、エンマ様が声を掛ける。
エンマ「行くぞ」
何となく、Aさんの反応を面白がっていた様子だった。
ナツメ「エンマ様、何を言ったんですか?」
エンマ「大した事は言ってない。お前達に教えるのは、無理だけどな」
やっぱり、Aさんとエンマ様はただの友人に見えない。
ますます、二人の関係が気になった。
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作者名:カナミ | 作成日時:2023年11月17日 1時