【16】・彼女を離したくない大王。※軽め(R表現) ページ18
『Aside』
ふと目が覚めて、起き上がると真正面にはエンマの端正な顔があった。
....どうやら、私の上に乗っかってるみたいだ。
A「もしかして、先に起きてた?」
エンマ「あぁ、お前が起きるずっと前からな」
A「だったら、私のことも起こしてよ....」
欠伸混じりに言うと、エンマは私の頬を撫でてキスしてくる。
エンマ「起こす訳ねぇだろ、Aの可愛い寝顔を見れるってのに」
優しい顔で見つめられてしまい、それ以上怒れなかった。
A「...というか、服着てなかったの?」
エンマ「暑いから着てない」
そう言う彼の格好は、上裸のままで昨夜に私が付けたキスマークやら噛み跡やらが見えている。
A「着て欲しいんだけど....」
エンマ「自分で付けたやつだろ?何で恥ずかしがるんだよ」
なんて言うので、絶対わざと着てないのだと確信した。
エンマ「そういや、腰大丈夫か?」
A「まぁ....一応は、動けるし大丈夫そうだよ。もうちょっと、加減してよね」
エンマ「加減したって、結局はAの方から俺を求めてくるくせに」
意地悪な笑みを浮かべて、耳元で囁いてくる。
エンマ「昨日の夜も、俺の名前呼びながら“もっと”って言ってたの忘れたか?A、凄ぇ可愛かったぜ」
また唇を重ねると、何度もキスを繰り返していく。
A「言わなくていいってば!////」
朝方だと言うのに、こういう事をしてくる彼の肩を押して距離を離す。
エンマ「お前は、夜なら素直に俺の言う事を聞くよな。最中、ずっと好きだって言うとこも可愛いぞ?」
A「だから!言わないで!////」
恥ずかしさを紛らわす為、ベッドから抜け出そうとしたけど気付いたエンマに腕を掴まれて連れ戻された。
そして、膝の間に座らされる。
エンマ「逃げんなよ」
A「別に...逃げてなんか....」
すると、首筋に微かな痛みが走る。
A「な、何してるの?!」
エンマ「逃げたから、そのお仕置。大人しくしてろよ?」
少し掠れた低い声にドキッとして、そのまま小さく頷いて答えた。
┈┈┈┈┈┈┈
暫く経った頃、漸く“お仕置”は終わったみたい。
A「仕事あるのに....」
エンマ「受け入れたAが悪い。それと、自分で気付いてんのか?満更でも無い顔してること」
振り向くと、エンマは優しくキスをしてくれた。
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作者名:カナミ | 作成日時:2023年11月17日 1時