検索窓
今日:33 hit、昨日:49 hit、合計:16,398 hit

【12】・彼に甘やかされる一時。 ページ14

『Aside』
そして、この雰囲気に流される感じでベッドへ連れて行かれた私は上機嫌な大王様から存分に甘やかされていた。

A「あの、大王様....」

“もう充分”と言いかけた時、何故か抱き締める力を強くして私の顔を自分の方に向かせた。

エンマ「....大王様じゃなくて、いつもみたいに名前で俺のこと呼べよ」

拗ねている様子で、私のことを見つめてくる彼があまりにも可愛いものだから。

A「ごめんね、エンマ。中々、仕事中に使う口調と普段の口調を変えるのが難しくて」

頬に手を添えて、唇にキスをするとさっきまで拗ねていたエンマの表情が元に戻る。

その後も、ベッドの上で談笑しながら甘えたり甘えられたりな時間を過ごしていると

エンマ「そういや、まだ言われて無かったよな。あの勝負で勝ったら、何でも言う事を聞く条件のやつ」

トランプ(ポーカー)の条件で付けた賭け事の話になった。

A「でも、私は1回だけしか勝ってないよ?ほぼ、エンマは連続で勝ってたんだし私の方が言う事を聞くんじゃないの?」

1回だけだけど、それは彼が手を抜いたから。
私的には、本気でやって勝った方が何かやり遂げた感があって嬉しいんだけどね。

エンマ「1回でも勝ってんだろ。それと、俺は ゙連続で勝ったら゙なんて一言も言ってねぇぞ」

驚いている私に対して、“まぁ、お前がどうしても聞きたいんなら俺も言うけどな?”と言って彼は微笑んだ。

A「何でもいいの?」
エンマ「あぁ」

何分か悩んだ末、私のしたい事が決まった。

A「明日の仕事は午前中までだから、久々にデートがしたいかな」
エンマ「それだけか?別に、遠慮しなくても良いんだぞ?」

不思議そうに尋ねてきたエンマに、私は口元を緩ませて答える。

A「遠慮なんてしてないよ」

お互いに忙しくて、二人でゆっくりと外に出掛ける機会が少なかった。

A「私は、それだけで嬉しいよ。デートに行く時は、毎回楽しみにしてるから」

【13】♡据え膳食わぬは男の恥。→←【11】・慣れないこと。※軽め(R表現)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
30人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カナミ | 作成日時:2023年11月17日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。