【9】・距離感がバグってる二人。 ページ11
『ナツメside』
アキノリ達の部屋に戻ろうとして、Aさんが襖を開けた時に何故かエンマ様が目の前に立っていた。
エンマ「遅いから心配したぞ」
A「女の子が居る部屋の前で待つのは、少々どうかと思いますけど」
エンマ「別に変な意味で来た訳じゃない。だから、そんな怖い顔で睨むなよ」
普通なら、こういう時はトウマとかだけど....。
ナツメ「(Aさんが居るから?!)」
今、エンマ様がさり気無くAさんの長い前髪を直した後に見た事ない顔で笑ってたし!
エンマ様は、微笑んでくれる方が多いけど今のは完全に“笑顔”だった!
ナツメ「(いや、友人だとしてもよ...この距離感はバグってるでしょ....)」
というか、Aさんも距離が近い事は全く気にしてないみたい。
ナツメ「(もう熟年夫婦じゃん......)」
なんて考えてると、Aさんの綺麗なご尊顔が私の目の前にあった。
A「お嬢さん、行かないんですか?」
ナツメ「(あっ...)いっ、今行きます!それと、私のことはナツメって呼んでください!」
A「ですが、業務上は....」
エンマ「もう仕事は終わった筈だろ?」
A「...分かりましたよ。呼び捨ては流石に、早いので....ナツメちゃんでもいいですか?」
不安気な表情で聞いてくるAさん。(可愛い)
ナツメ「はい!」
そして、アキノリとトウマが居る部屋に戻った私達はまたトランプやワンナイト人狼で遊び尽くした。
(エンマ様は、持ってきた仕事をやる為に途中で抜けた)
30人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カナミ | 作成日時:2023年11月17日 1時