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高杉side
「…もう一回言ってくれ」
『はァッ!!?…だから!Aが事故にあって重症なんだよ!!早く病院来て!』
それはいつも通りの午前のことだった。いつも元気よく来るAが来ないので心配していたところ、神威から電話がかかってきた。
俺は要件だけ頭に入れると、電話を切り、走って学校から病院へ向かおうとした。その時に、Z組に寄るのを忘れずに。
「オイ!沖田!!今すぐ俺と来い!」
「…どうしたんでィ」
「話は後でする!」
沖田の腕を引っ張り、昇降口まで走った。沖田は突然のことに混乱している。
「おい、高杉」
「Aが事故にあった」
「…は?」
「俺も今さっき聞いたところだ、だから今すぐ病院に…」
「ざけんじゃねェ!!」
沖田はそう大声を出すと、俺を壁に押し付けた。「俺が振られたからってからかってんだろィ」と言う。その言葉に俺は怒りを覚え、沖田を殴った。
「ンな訳ねェだろ、ふざけたこと言ってんじゃねェ」
「……すまねェ、突然のことに気が参ってらァ」
そう言う沖田に「立てよ」と手を貸す。沖田はその手を掴んで立ち上がった。
「とりあえず行くぞ、神威はもういる」
「…あァ、あのお下げかィ」
「アイツのことだ、また夜更かしでもしてこんなになったに違ェねェ」
「…あァ」
顔面蒼白、口数も減ってきた沖田にそう声をかける。とにかく俺たちは全力疾走して、病院へ向かった。
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ミズキ(プロフ) - 亜水さん» わかります。。この小説は私の憧れを詰め込んでます笑 (2019年9月8日 8時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - いいなー、こんな日常。ふとしたところで幸せを感じそう。 (2019年9月7日 23時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます!亀更新ですが応援してくださると嬉しいです、!(><) (2019年8月16日 19時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とっても面白いこの作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年6月19日 21時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミズキ | 作成日時:2019年4月7日 20時