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神威side
『えっ?仲直りした!』
『高杉が仲直りしろって言ってきてさ〜』
今どんな気分だと聞かれたらいい気分とは答えられない。確かにAが幸せになっているのは俺も嬉しい。親友の幸せだ。
問題は、もう片方の親友の方だ。
「チッ…何やってんのさ」
道行く人達が俺のことをみている。いやそんなことより俺はアイツが何を思っているのか聞かなきゃいけない。早く家に帰って電話だ。
そこにチャリがあるので盗んで漕ぐ。風に煽られる。おかげで胸の中の複雑な気持ちが少しマシになった。
「ったく何であの二人はこんなにとろいんだよ…所詮運動神経だけじゃん…」
と家に帰ってからもブツブツ言いながら部屋へ向かう。ベッドに飛び込みスマホを開く。電話履歴から2番目の高杉晋助という名前をタップした。
プルルルル、プルルルル、プルルルル
『何だ』
「ちょっとシンスケ、どういうこと?」
『何がだ』
「Aだよ、仲直りさせたの?」
『あァ、アイツが焦れったいモンでな』
クククっとシンスケが笑う。シンスケに焦れったいのはお前ら2人だよとツッコミたいところだが話を続けた。
「
『喧嘩は売られてねェ、だが』
『…沖田はAのことが好きらしい』
俺の中で時間が3秒ほど止まった。そしてシンスケから発せられた言葉に「ハァ!!!!!?」という今日一、いや今年一であろう大きな声をだした。
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ミズキ(プロフ) - 亜水さん» わかります。。この小説は私の憧れを詰め込んでます笑 (2019年9月8日 8時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - いいなー、こんな日常。ふとしたところで幸せを感じそう。 (2019年9月7日 23時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます!亀更新ですが応援してくださると嬉しいです、!(><) (2019年8月16日 19時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とっても面白いこの作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年6月19日 21時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミズキ | 作成日時:2019年4月7日 20時