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あの後、高杉と普段のこととか冗談を入り交えて会話をしていると、昼休みのチャイムが鳴った。
「購買行ってくるけど、何がいい?」
「…任せる」
「了解〜」
コロッケパンでも買ってやろうかな、と思い屋上のドアを開け、階段を小走りで降りた。その時、トンっと人にぶつかった。
「あてて…ごめんなさい。大丈夫ですか…ってなーんだ、そうくんか」
「てめェ、また授業サボったな」
そう言って睨んでくるのは、幼馴染みの沖田総悟ことそうくんだ。私は昔からそう呼んでいる。そうくんは何故か私にとても過保護だ。
「高杉とする事あったからさ〜」
「授業サボってまで遊ぶなんて、てめェの親御さんは望んでねェと思うが」
「そうくんにそんなこと分からないでしょ。それに私、急いでるの」
そう言って逃げようとするが腕を掴まれて逃げることができない。そうくんがこんなに過保護になるのは、私とそうくんに、両親がいないという共通点があるからだと思う。
「そうくん、私もう高校生なの。そうくんに心配されなくても大丈夫だよ」
「……高杉はやめとけ」
そうくんや周りの人達から何度も聞いたその言葉。私は本当に不快だ。親友を否定されて嬉しい人なんていないだろう。
「高杉は私の親友なの。大切な人。そうくんでも否定されたら許せない」
キツいかもしれないが、そう言ってそうくんを少し睨む。するとそうくんは腕の力を緩めた。その顔は少し驚いているようにも見える。私はその隙に走り、購買へと向かった。
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ミズキ(プロフ) - 亜水さん» わかります。。この小説は私の憧れを詰め込んでます笑 (2019年9月8日 8時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - いいなー、こんな日常。ふとしたところで幸せを感じそう。 (2019年9月7日 23時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます!亀更新ですが応援してくださると嬉しいです、!(><) (2019年8月16日 19時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とっても面白いこの作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年6月19日 21時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミズキ | 作成日時:2019年4月7日 20時