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ファミレスから出て、神威くんの家に電車で向かっている途中。高杉がついに夢の国へ出掛けて行った。頭を私の肩に残して。
「うわ、くすぐったい」
「シンスケの寝顔なんてレア〜」
「私しょっちゅう見るよ?」
「俺夜兎高だし」
「そっか」
「神威くんもウチの高校来てほしかった」と言うと神威くんは「いいなと思ったけど、栗毛いるなら嫌だよ」と言う。
「よっぽど嫌いになったんだ…」
「当たり前でしょ、なにアイツ感じ悪い」
「確かに感じは悪い…」
そう話している時、アナウンスが入った。確かこの町は神威くんの家のところだ。実は泊まるのは初めてではない。3回目くらいだ。
「高杉、行こ」
「…おう」
フラフラとしながらも立ち上がった高杉。私たちは知っている。寝起きの高杉はまあまあ機嫌が悪いことを。
「うるせェんだよ、聞こえてる」
「え、うそ」
「俺より馬鹿じゃん」
「ンな訳ないでしょォがァ!!」とできる限りの小さい声で言う。それに神威くんは「あはは」と笑う。
「…着いたな」
「お邪魔しまァす」
「ただいまァ」
2階へ上がり、神威くんの部屋へ入る。ドアを開けると神威くんの匂いが広がる。石鹸のような、まぁいい匂いだ。
「わーい」
「おい、そこ俺のベットなんだけど…ってシンスケ!眠いからってさァ」
「わーい!3人で寝ちゃおうよ!お風呂入ってくる〜!」
「遠慮ってものを知らないな…」
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ミズキ(プロフ) - 亜水さん» わかります。。この小説は私の憧れを詰め込んでます笑 (2019年9月8日 8時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
亜水 - いいなー、こんな日常。ふとしたところで幸せを感じそう。 (2019年9月7日 23時) (レス) id: 9d2ec575ec (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます!亀更新ですが応援してくださると嬉しいです、!(><) (2019年8月16日 19時) (レス) id: db1738cc34 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とっても面白いこの作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年6月19日 21時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミズキ | 作成日時:2019年4月7日 20時