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あの後百くんから「Aちゃんはね…」「大体ほらそうやって!悠とも…」とごちゃごちゃ言われて面倒だった為、万理のところへ逃げた。



「あけましておめでとう〜」


「はいはい、おめでとう」


「万理冷たくない?私に」


「普通だよ。お前の周りが甘いだけ」


「嘘。甘くないよ」


「甘い甘い。百くんとか特にな」


「え〜〜…?」



百くんの方を見るとジトりと私のことをみている。何だよ、とばかりに万理にまたくっつくと万理が笑いながら「やめてあげろよ」と言った。



「だって百くん万理には反抗できないから」


「そこら辺は賢いよな」


「相変わらず万理はひどい。冷たい。」



そう言うと笑って「百くんのところ行ってこい」と背中を押す。仕方なく百くんの方へ行くと「Aちゃん酷い。百ちゃん怒ってるからね」とかほざいてる。



「あっそう。じゃあ棗くんとこいく」


「…」


「なに」


「新年早々なんなの!?喧嘩は嫌だってば!」


「百くんが訳わかんないことするからじゃん!」


「はあ?!訳わかんないってどういうこと!?」


「Aさん」


「百」



落ち着いて、と私たちを引き剥がす棗くんと千。ヒートアップしそうだったので引き剥がしてくれたことに感謝して、一旦頭を冷やす。



「どうしたんです、貴方らしくないですね」


「ごめん、大きな声あげちゃって」


「百、気持ちは分かるけど一旦落ち着いて」


「ごめん千…」



俯く百くんに罪悪感が芽生える。確かにどうかしてた。そんなにキレることじゃなかった。しかも百くんは年下である。年上なのに情けないと思う。



「百くんごめん。どうかしてた」


「……許しちゃうよもう!」


「偉いねA。僕がよしよししてあげようか」


「今回は私が悪いと思ってるし…」


「Aが頭下げたぞ…」


「アイドルもぶん投げるAが…」


「それまだ引きずる?ごめんって」


「Aちゃん仲直りの記念に百りんと屋台回る?」


「あ、それはいいや。4人のお世話しなきゃ」


「はあ!?そんなあっさり断る!?」



またキレ始めた百くんに「面倒くさい彼女みたいだな」と言う二階堂さん。心の中で共感し、ムスッとしている百くんの方へ行く。



「じゃあまたご飯でも行く?」


「…行く!」


「じゃあそれでいいでしょ。4人ともそろそろ行こっか」



そう言い、ほかの皆さんにも挨拶をして4人を連れて屋台やおみくじを引きに回った。

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作者名:ミズキ | 作成日時:2020年1月18日 19時

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