48 ページ5
.
あの後百くんから「Aちゃんはね…」「大体ほらそうやって!悠とも…」とごちゃごちゃ言われて面倒だった為、万理のところへ逃げた。
「あけましておめでとう〜」
「はいはい、おめでとう」
「万理冷たくない?私に」
「普通だよ。お前の周りが甘いだけ」
「嘘。甘くないよ」
「甘い甘い。百くんとか特にな」
「え〜〜…?」
百くんの方を見るとジトりと私のことをみている。何だよ、とばかりに万理にまたくっつくと万理が笑いながら「やめてあげろよ」と言った。
「だって百くん万理には反抗できないから」
「そこら辺は賢いよな」
「相変わらず万理はひどい。冷たい。」
そう言うと笑って「百くんのところ行ってこい」と背中を押す。仕方なく百くんの方へ行くと「Aちゃん酷い。百ちゃん怒ってるからね」とかほざいてる。
「あっそう。じゃあ棗くんとこいく」
「…」
「なに」
「新年早々なんなの!?喧嘩は嫌だってば!」
「百くんが訳わかんないことするからじゃん!」
「はあ?!訳わかんないってどういうこと!?」
「Aさん」
「百」
落ち着いて、と私たちを引き剥がす棗くんと千。ヒートアップしそうだったので引き剥がしてくれたことに感謝して、一旦頭を冷やす。
「どうしたんです、貴方らしくないですね」
「ごめん、大きな声あげちゃって」
「百、気持ちは分かるけど一旦落ち着いて」
「ごめん千…」
俯く百くんに罪悪感が芽生える。確かにどうかしてた。そんなにキレることじゃなかった。しかも百くんは年下である。年上なのに情けないと思う。
「百くんごめん。どうかしてた」
「……許しちゃうよもう!」
「偉いねA。僕がよしよししてあげようか」
「今回は私が悪いと思ってるし…」
「Aが頭下げたぞ…」
「アイドルもぶん投げるAが…」
「それまだ引きずる?ごめんって」
「Aちゃん仲直りの記念に百りんと屋台回る?」
「あ、それはいいや。4人のお世話しなきゃ」
「はあ!?そんなあっさり断る!?」
またキレ始めた百くんに「面倒くさい彼女みたいだな」と言う二階堂さん。心の中で共感し、ムスッとしている百くんの方へ行く。
「じゃあまたご飯でも行く?」
「…行く!」
「じゃあそれでいいでしょ。4人ともそろそろ行こっか」
そう言い、ほかの皆さんにも挨拶をして4人を連れて屋台やおみくじを引きに回った。
709人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アイドリッシュセブン」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミズキ | 作成日時:2020年1月18日 19時