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「ふとっ……た」



体重計に示されている49.5という数字にショックを受け、膝から崩れ落ちる。ŹOOĻがデビューしたときは44あたりを彷徨っていた。何故。

確かに、最近百くんには「Aちゃん太った?可愛くなったよ!そっちの方がいい!」とか、千と万理には「なんか、丸い」とかデリカシーのないことを言われた。



「…痩せよ。これから年取ると痩せにくくなっちゃうんだから…」



そう一人で呟いて、さらにショックを受ける。そして今日の昼ごはんを思い出す。あ、しっかり丼食べてた。ふざけんな。

百くんに『百くんが言った通り、太ってた。痩せる。』とラビチャした。即『なんで!?そのままでいいって!!( 'ω')b』と可愛い絵文字と共に返信が返ってきたが『止めないでください』と送り、大人しく眠りについた。



ーー次の日



「………おはよう」


「テンション低っ」


「どうなされたんです?」


「実は、太ってて…」


「は?どこが?」


「あんま変わんねえじゃん」


「やめて!!甘やかさないで!!」



「4kgも太ったんだよ…!?」と言い、事務所のソファに座る。隣に棗くんが座って「Aさん細すぎてたんですよ、以前は」と言う。それに嬉しくなって抱きつく。



「ちょ…!離れてください!!」


「嫌だ!!棗くん大好き!!…ぐぇっ」


「アイドル、しかも未成年に手を出すなんて…」


「…ごめんなさい」



ふとトウマくんが「それ、筋肉じゃねえ?A、鍛えてるっつってたじゃん」と言う。いやでも、と言うと「俺男だから分かんねえけどさ、ウエストとか足とか?全然細いと思うぜ?」と微笑みながら言う。



「……………トウマくん、結婚、考えよっか」


「は!?」


「でもね、千とか百くんは丸いって言うの…痩せる。痩せてやる…」


「Aさんお菓子よく食べるじゃないですか。それやめたらどうです?」


「そうだね!悠くん、誘惑しないでよね」


「最近はAから取ってくじゃん…」


「てか虎於くんは!?集合時間すぎてるけど!?」



約30分後に来ました。




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作者名:ミズキ | 作成日時:2020年1月18日 19時

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