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「いや軽っ!!!」
「うわ、ちょっと怖いかも…」
「悠くんちゃんと食べてんの?!軽すぎる!!」
「食べてるよ!!みてるだろ!!」
「A!A!次は俺な!!」
「ちょいまち〜」
「降ろしま〜す」と言いながら悠くんを降ろす。そう、番組の収録後、事務所に帰ってみんなをお姫様抱っこしているところである。トップバッターは悠くん。軽すぎてビビる。
「はい、じゃあトウマくんね。首に腕絡めて」
「めっちゃ緊張するな…」
「何でよ。じゃあ行くよ?…ほれっ」
「うおおお!初めて体験する…」
軽すぎず重すぎず、丁度いい重さで持ちやすい。その場でくるくる回ると喜ぶトウマくんに思わず頬が緩む。隣で悠くんが「俺それやってもらってない…」とふくれ気味。
「ごめんごめんって。じゃあ、次棗くんね?」
「優しくしてくださいね?」
「言い方…」
棗くんを言われた通り優しく持ち上げる。トウマくんよりは軽い。腕の中でふふ、と微笑む棗くんは女の子のようで少し腹立つ。
「ど、どうですか」
「心地いいです。ここでなら曲も書けそう」
「それは勘弁して」
「ふふ、回っていただけます?」
「ほいほい」
くる〜っと回ると「あはは」ともっと笑う棗くん。すると悠くんがもっとムスッとするので、棗くんを降ろした。
「悠くんやってあげるから」
「ん」
「…まじで軽いね。いくよ?」
「うわ、酔う」
「なんなんだこの子…」
やってほしそうにしてた割にコメントが辛口な悠くん。虎於くんの方にいくと「いや、俺はいい」と言う。
「何で?」
「俺だけ2回になる。つまり特別扱いになってしまうからな」
「なんでそんなドヤ るの…?」
「じゃあ私が特別扱いされます」
「はあ?」
「じゃあ俺も」
「お前らもう一回やるのか?!じゃあ俺も!」
「A!!前言撤回する。俺は3回しろ」
「しないよ!!早く帰ってごはん食べようよ!」
最終的に虎於くんがまた煽ったので、めちゃめちゃ揉めました。なんなんだこいつら。
マネージャーの力は計り知れない編 終了
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作者名:ミズキ | 作成日時:2020年1月18日 19時