元花柱の女の子

14話 ページ17

高専へ戻ったあと寝不足気味だった私は寝ることにした。


そして夢を見た。



・


「A少女！」


「Aさん」


「Aちゃん！！」


「今日も派手だなぁ！」


「南無阿弥陀仏…」


「お萩食うかァ？」


「甘露寺に何を贈ればいいか考えてくれ」


「俺は嫌われてない。」


「鍛錬に付き合ってください」


「A！」


「ム〜!!」


「Aさぁぁぁぁん！！」


「A助!!」


「A…」


「また兄貴に…」




「やっぱり強いわね〜！流石私の継子だわ〜！」


…



ここにずっといたかったなぁ…

そこにいれば今より楽になれるんじゃないかって…




そっと目を開けた時、ドアがノックされた。



誰だろう…？




「はい…」




ドアを開けるとそこには五条先生がいた。







五「お休みのところ悪いけど明日もう1人1年生を迎えに行くよ！1年生みんなで親睦会しよ！」





もう1人…？勘弁して……。





「…何度も言わせないでください。私は親睦会もしたくないです。……私抜きで勝手にどうぞ。」




五「まあまあ、そんなこと言わず！恵達が迎えに来るから！」



「誰も行くなんて…！｣



五「じゃあね〜」




強制的に会話を終わらされた。





『…ムカつく』




行きたくないんだけど…、単独任務の方が全然マシだし。


明日任務きてくれないかな…




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




翌日



「…では失礼します。」



良かった…緊急で任務が入った。


もう1人の1年を迎えに行かずに済んだ。





五条先生には連絡入れたし、任務先は“六本木”だから帰り何処かに寄って欲しいものでも買って帰ろうかな…





・


・


・




補助「ご、ご武運を！」



「…帰りは歩いて帰るのでもう大丈夫です。ありがとうございました。」


補助「あ、はい！分かりました！」





ボロボロの廃ビル。

任務内容は1級呪霊を祓うこと。



同等級とはいえ、油断すれば死ぬことだってあるから気を引き締めないといけない。






「…汚いなぁ」





薄暗くて日に当たりにくい場所だから余計にかな…

そんなことを頭の隅で考えながら奥へズカズカ進んで行った。






「…いない？」




奥まで進み行き止まりのところまで進んでそう思った。




(絶対おかしい…)



こんな時師範ならどうする？どんな行動をする…？



その一瞬の気が緩んだ時。




呪「みぃぃぃつけたぁぁぁ」



「いっ……！」



いつの間にか背後にいた呪霊が私を襲った。

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