第1-6章 ページ8
私はアワアワしながら自己紹介をした…しかも…少し怯えながら…
風「太刀川の妹にしてはしっかりした妹さんだな…どっちが上か分からんくらいだ」
お兄ちゃんは風間さんの言葉に『風間さん！どういう意味ですか！？』と声を荒げていたが、私の背中を擦り続けてくれている…
忍「…申し訳ないが、莉那さんにはボーダーの中に入ってもらって、トリオンの測定をすることになったから、一緒に来てもらってもいいかな？」
その言葉に私は…どう答えていいのか分からなくなった…昔から私はネイバーに狙わていた…でも誰にも相談できなくて…両親がそのことに気づき、その時に一度だけボーダーに相談じゃないけど両親と一緒に『保護してほしい』と言ったのだが…その時の担当の人に『ネイバーに狙われているわけじゃないから保護するのは無理です』と言われたのだ…勿論お兄ちゃんには言ってない…だからお母さんは『何があってもボーダーは頼るな、頼るならお兄ちゃんだけにしなさい』と言われている…だから私は…
貴「…嫌です、断固拒否します」
と言ってお兄ちゃんと皆さんが固まっている内にスタスタと帰っていった…いつもだったらネイバーに反応して気付かれないようにしていたが…どうやらさっきはお兄ちゃんや他のボーダー隊員がいることから気が緩んでしまったらしい…気を付けなければと思い足早に帰っていった…
〈忍田side〉
忍「はっ！あれ？慶、妹さんはどこに行った？」
慶「いや〜皆さんが固まっている内に帰っちゃったみたいですね〜」
と慶は『あはは〜』と笑っていた…どうして『断固拒否』したのかわからない…トリオン能力が高ければネイバーに狙われやすくなる…保護を求めるのがいいと思うが…と考えていると風間達が話しているのが聞こえてきた
風「菊地原、お前は太刀川の妹の音は聞こえなかったのか？」
菊「えっ？あっ…そういえば…全然聞こえなかったですね」
米「嘘！？マジ？菊地原のサイドエフェクトでも聞こえねぇーって…どうなってんだ？」
と驚きのことが耳に入って来た…もしかして…
忍「慶、もしかしたら…彼女はサイドエフェクトを持っているじゃないか？」
私の言葉に一同がビックリした表情をしているのが分かる…しかし…兄である慶でさえ驚いている…慶も知らないのか？
〈忍田side終了〉
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作者名：雪原きらら | 作成日時：2022年10月27日 16時
