第1-10章 ページ12
と満面の笑みを浮かべて夕食の準備をする私を見て、お兄ちゃんは私に断りを入れて電話をしにいった
慶「あー、もしもし、迅か？実は明日妹に会ってほしいんだが…」
どうやらお兄ちゃんは迅さんという方に電話をしているのか…内容は聞こえなかったけど何かを頼んでいるようだった…電話が終わったのかリビングに戻ってきて一緒に夕食を食べた…その後私はお風呂に入ってから自分の部屋に向かって布団に入ったが…
貴「…眠れない」
何度も何度も寝返りを打つが…やっぱり眠れなくて…どうしようもなくなって枕を持ってある場所に向かった…
ｺﾝｺﾝｺﾝ
ノック音のあと扉が開いた…
慶「？莉那どうした？」
そうここは兄の部屋…昔はよく一緒寝ていたこともあって…眠れないとついここに来てしまう…最近はそんなことはなかったが…今日はどうにも一人では寝れない気がした
貴「…眠れないから…一緒に寝てもいい…？」
私の発言にビックリしたのか固まっている…
貴「お兄ちゃん…駄目…かな？」(ŏ﹏ŏ｡)
慶「はっ！」( ﾟдﾟ)ﾊｯ!
貴「お兄ちゃん…？」
慶「ぜ、全然いいぞ！いや〜久しぶりに莉那が俺の部屋に来たから驚いてな」
お兄ちゃんは『ごめん、ごめん』って言って頭を撫でてくれた…それがとても気持ちよくて…嬉しかった
〈太刀川side〉
それから俺達は二人揃って布団に潜り込んだ…莉那は布団に入った途端俺のパジャマの裾を掴んで眠りについた…顔には出していなかったが精神的に苦しかったのだろう…いきなり知らない人と会って…それが莉那のよく知らないブラックトリガーでそれが俺達の両親…お袋と親父だなんて実感なんて沸かないだろうしどうすればいいのかも分からないだろうと俺は思う…正直な話…俺もどうしていいのかサッパリだし…とにかく明日迅と会って莉那や俺に取ってのいい未来になるように教えてもらうとしよう！教えて貰えなくてもヒントだけでも教えてもらえると信じて！
それから俺も眠りについた…明日は迅に相談やアドバイスをもらって莉那がいつまでも笑っていられるように兄としてできる事をしようと俺は決めたのだ！
〈太刀川side終了〉
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作者名：雪原きらら | 作成日時：2022年10月27日 16時
