第1-4章 ページ6
オ「目標地点まで残り1000」
太「おいおい、三輪、もうちょっとゆっくり走ってくれよ、疲れちゃうぜ」
秀「(やっぱりこの人は苦手だ)」
オ「目標地点まで残り500」
太「止まれ！」
秀「迅！」
太「なるほどな、そう来るか」
迅「太刀川さん、久しぶり〜みんなお揃いでどちらまで」
迅さんだけが太刀川さん達の前を阻み、私は建物の影に隠れて様子を見守っていた、当初では私も一緒に迅さんの横に立つつもりだったけど迅さんからダメだと指摘を受けてそうすることにした…そして今私はバッワームをしフードを被っている…顔割れ防止とレーダーに反応されない為だ
当「迅さんじゃん、なんで？」
迅「よぉ、当真、冬島さんはどうした？」
当「ウチの隊長は船酔いでダウンしてるよ」
風「余計なことを喋るな当真」
貴「！？(久々に聞いたな…蒼也の声)」
太「こんなところで待ち構えてるってことは俺達の目的も分かってるって訳だ」
迅「ウチの隊員にちょっかい出しに来たんだろう、最近ウチの後輩たちはかなりいい感じだから、邪魔しないでほしいんだけど」
太「そりゃ無理だと言ったら？」
迅「その場合は仕方ない…実力派エリートとしてカワイイ後輩を守んなきゃいけないな〜」
太「なんだ、迅、いつになくやる気だな」
当「おいおい、どうなってんだ、迅さんと戦う流れ？」
風「『模擬戦を除くボーダー隊員同士の戦闘を固く禁ずる』隊務規定違反で厳罰を受ける覚悟はあるんだろうな、迅」
貴「(あ…相変わらず…堅い…)」
迅「それを言うならウチの後輩だって立派なボーダー隊員だよ、アンタらがやろうとしてることもルール違反だろ、風間さん」
風「っ！」
秀「立派なボーダー隊員だと！ふざけるな！ネイバーを匿ってるだけだろうが！」
迅「ネイバーを入隊させちゃダメってルールはない、正式な入隊手続きで入隊した正真正銘のボーダー隊員だ、誰にも文句は言わせないよ」
秀「なんだと…」
太「いや、迅、お前の後輩は正式な隊員じゃないぞ」
迅「？」
太「玉狛での入隊手続きが済んで正式な入隊日を迎えるまで本部ではボーダー隊員と認めていない、俺達に取ってお前の後輩は1月8日までただの野良ネイバーだ、仕留めるにはなんの問題もない」
迅「へぇ〜」
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作者名：雪原きらら | 作成日時：2022年7月27日 22時
