第2-4章 ページ17
その後自動販売機があるところに移動した
太「全く、お前は意味不明だ」
迅「えっ？」
太「何あっさり風刃渡してんだよ、勝ち逃げする気か？今すぐ取り返せ、そんでもっかい勝負しろ！」
迅「無茶言うね、太刀川さん」
貴「全くですね、迅さんが決めたことですから、横槍入れないで下さい！」
と私は太刀川さんに反論した
風「ブラックトリガー奪取の命令は解除された、風刃を手放す気があったなら最初からそうしていれば良かっただろう、わざわざ俺達と戦う必要もなかった」
貴「(まぁ、蒼也はそう思うよね…)」
迅「いや〜どうかな？昨日の段階じゃあ風刃に箔が足りなかったと思うよ、太刀川さんや風間さん達のおかげでやっと鬼怒田さん達を動かせたって感じかな」
風「A級上位の俺達を派手に蹴散らすことで風刃の価値を引き上げたと言うことか」
迅「ご名答、それがプランB」
風「全くムカつくやつだ」
太「そうやって風刃を売ってまでネイバーをボーダーに入れる目的はなんだ？何を企んでいる」
迅「城戸さんにもそれ聞かれたなぁ」
〈回想〉
城「何を企んでいる迅、この取引は我々に取って有利すぎる、何が狙いだ？」
迅「別に何も企んでないよ、カワイイ後輩を陰ながらカッコよく支援してるだけ、俺は別に勝ちたい訳じゃない、ボーダーの主導権争いをする気もない、後輩達戦いをアンタ達に邪魔されたくないだけだ、ただ一つ付け加えるなら…ウチの後輩達は城戸さんの真の目的のためにもいつか必ず役に立つ…俺のサイドエフェクトがそう言ってる」
城「いいだろう、取引成立だ、ブラックトリガー風刃と引き換えに、玉狛支部空閑遊真のボーダー入隊を正式に認める」
〈回想終了〉
色々迅さんたちの話を聞いているうちに睡魔が襲ってきた…
貴「(これはまずい…このまま眠ってしまうレベルでまずい…後でまた蒼也に怒られちゃうよ)」
頭では分かっていても激しく襲ってきた睡魔には勝てずにベンチに座りながら眠ってしまった…その事に気づいてない三人はそのまま会話を続ける
迅「そのウチに新しく入った遊真ってが、結構ハードな人生送っててさぁ、俺はアイツに楽しい時間を作ってやりたいんだ」
太「楽しい時間？それとボーダー入隊とどう繋がる？何か関係あるのか？」
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作者名：雪原きらら | 作成日時：2022年7月27日 22時
