少女１ (ページ8)

今日:7 hit、昨日:9 hit、合計:106,426 hit

… ページ8

「え、お弁当ない。」

KN「また玄関に置いてきちゃったの？」

「んー、持ってきたはずなんだけどな…」

KN「購買、行こうか。」

先「クン！悪いんだが職員室からプリント持ってきてくれないか？」

KN「あ、はい！漢字、1人で大丈夫？」

「うん。確か、一階だよね？」

KN「そう。くれぐれも、あいつらには気をつけて。」

「ん、分かった。」
:
:
:
ユウタside
焼きそばパンっ♪焼きそばパンっ♪

「ん？生徒手帳？」

あたりをキョロキョロ見回すと、10ｍ先くらいを歩く女子生徒を見つけた。俺は直感であの子の生徒手帳だと思った。

「ねぇ、君。」
そう言って肩に手を置くと体が宙に舞った。

「いってー！！」
え、俺。背負投されたの？こんな華奢な女に？ふつふつと何かが込み上げてくる。

「何すんだよ、このクソ女！！！」

"す、すいません！つい、癖で…"

さようなら！！と言って走っていく背負投女。

「お、おい！ちょっと待てよ、って足速いな。」

あっという間に、姿が見えなくなった。

「そーいや、生徒手帳のなか見てねーじゃん笑」

"神崎漢字"ってことは日本人か。顔はよく見えなかったがネクタイの色が赤だったから２年だということは分かった。

「テンに聞いてみよっ。」

_キーンコーンカーンコーン_
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。

「焼きそばパン、買えなかったな…」

ジェヒョンには後で何かおごってあげよ笑

「それにしても投げられた時いい匂いしたな～。」

あ！たこ焼きの匂いだ！！←