二話 常識はずれ ページ4
加州清光side
初めての主は、何だか幼くて、ちょっと太い眉毛が可愛いらしい。
「じゃあ、まずは…内番から!!出陣は今度やろう。
かしゅ、せい…?かしゅ、」
加州「加州清光ね。加州清光。」
「あ、ごめんね。私漢字ちゃんと勉強してなくて…」
さっきまでこの人政府の文書を読んでなかった?
なんで、俺の名前が読めないんだろ。
「簡単な漢字は読めるよ。でも、ほとんど政府の文書はひらがなで書いてもらってるんだ!」
ほら、と、主は政府からの文書を見せた。
たしかにほとんどひらがなだ。
「だ、だから、加州さん。私に読み書きとか教えてほしいな…だめ、かな?」
文書から顔を半分出し、俺を見る主は、
俺にnoと言わせない魅力が溢れていた。
加州「う、わかったよ……
それと、加州さんじゃなくて清光でいーよ。なんかよそよそしい。」
「う、うん!解った清光!」
えへへとはにかむ主。
加州「(可愛すぎるでしょ(;つД`))」
「あ、こんのすけさんからね、お小遣いいっぱいもらってるの。これでまずは買い物しにいこう。」
加州「りょーかい。」
俺達は万屋まで歩き、しばらくの食糧と必要な道具を買いそろえた。
「私、人のいるとこで買い物なんて初めて!
こんなに素敵なものがあるんだね。」
主は目を輝かせながら品物を見ていた。
加州「主のいた現世じゃ、結構店とかあったんじゃないの?」
「大きい建物は沢山あったよ?ビルとかね。
でも人がいっぱいいるとお腹へるから、あんまり山を降りなかったんだ〜」
加州「ふっ、なにそれ。人がいるとお腹へるって。」
「えへへ、あ。可愛い陶器があるよ清光ー」
面白い主。
これじゃどっちが保護者のようなものか、解ったものじゃない。
しばらく俺は、主の買い物に付き合わされたのだった。
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作者名:雪ん娘☆ミ | 作成日時:2016年8月25日 22時