事勿れ主義【イルミ】 (ページ7)

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同じ人間でも『類白色人種群』『類黒色人種群』『類黄色人種群』のように、H×Hの世界にもいくつかの種類がある。
大きくわけるならば、『漫画原作』『1999年版アニメ』『2011年版アニメ』『ミュージカル』となるだろう。
それぞれ役者や声優の違い、アニメでは放送できない部分やオリジナルがある。
ここからはあくまでも私の考えである。
私の読んだ小説の中で並行世界を題材としたものがあった。
その小説の世界では、並行世界の存在は認められており、能動的に世界線の行き来すらも可能だった。
もちろん、私が生まれ育った『現実世界』は並行世界は存在していないというのが一般的な考えであった。
もし『現実世界』にも並行世界が存在していたならばどうなるのだろう？
頭が混乱する。
H×Hの世界という大きなカテゴリーにおいて、『原作』『1999年版アニメ』『2011年版アニメ』『ミュージカル』の四つの世界線の他に『私がトリップした世界』というものがあるのでは？
少し整理をしよう。
場合分けをするならば、2つ。
『私がこの世界へトリップしない』場合を(１)
『私がこの世界へトリップする』場合を(２)としよう。
(１)ならば、『漫画原作』『1999年版アニメ』『2000年版アニメ』『ミュージカル』そして、『私が無事大学へ入学した世界』の五つの世界線がある。
(２)ならば、『今、私がヒソカに担がれている』つまりは『今の私が生活している世界』という一つの世界線のみ。
(１)と(２)を合わせると計六つの世界線があることなる。
つまり、『私の今いる世界は原作とは無関係』
もし、この予想が正解だとしたら？
私が、原作と無関係だとしたら？
「ふふ…あはは…」
有り得ない考えだが、可能性としては高い。
その事実にたどり着いてしまい、笑いがこみ上げてくる。
もう、どうにでもなれ、死ななきゃ満点だ。
「…どうしたの？☆」
私の笑い声が聞こえたのであろう。
ヒソカが私に尋ねてくる。
顔を上げ、ヒソカをみる。
「別に、現実逃避してただけ。それより重たくないの？」
現実逃避した先でも、また逃避しなくてはならなくなったため、仕方なくまた現実に目を向ける。
いつの間にか、ヒソカは私の他にレオリオをも担いでいた。
「ん？大丈夫だよ☆さ、そろそろつくよ☆」
「わかった、ありがとうね」
「お安い御用さ」
そういってヒソカが笑った。