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「どうしたの?」


そう言って、私もしゃがむ。


光くんは、びっくりした顔で

「いや、なんでも。」


と言って、私から逃げようとする。



私はとっさに

「待って!」と、光くんを呼び止めた。




光くんは、少し悲しそうに
「今の生活は楽しいか?」と聞いた。


何で、そんなことを?


と、思いながら


「別に……。これと言って変わったことはないよ?」



と答えた。



それに続けて
「それより、光くんは楽し……」



楽しい?と聞こうとした、その時。



私は光くんに、包まれた。


「え……?」



光「楽しいかって?楽しい訳ないじゃん。
辛いばっかりだよ。」



「どういうこと?だって、光くんは……」


光くんは、女優と付き合ってる。

そう言おうとしたら、
その言葉はある人に遮られた。


「付き合ってないよ。女優とは。」



……。涼介だった。

壁に腕をくんで、もたれている。

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作者名:@milin | 作成日時:2020年9月6日 0時

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