天女様 ページ9
「やあやあ元気かい！？」
明るい声で挨拶を交わすそいつに、言いようのない苛立ちが湧き上がる。
神「ダメじゃあないか、助けなんて求めたら。おかげで余計な手間をかけることになったよ！」
貴女「……お前は、何してるんだ」
けらけらと笑いながら手を振るソイツに、私は苛立ちを込めた声で疑問をぶつける。
私を弄ぶかの様にせせわらっていたソイツは、ぴたりと笑うのをやめて話し出した。
神「僕が見届けてあげるのさ、君の覚悟をね」
貴女「そんなの必要ない、邪魔だどっか行け」
連れないなぁ、と笑う神に、私は何処か嫌な予感がした。
パチンと指を鳴らせば雷が落ちる様な轟音があたりを切り裂いた。
思わず耳を塞げば、神はニタニタと笑いながら川の源流を指さす。岩場の方角だ。
渋々私はそちらへと足を進める。
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.
.
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、
貴女「……は？」
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川上にある、岩で囲まれた小さな池。鳥居のある祠が構えられた方からちょろちょろと流れる水に浸かっていたのは、
私と同じクラスの
,
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藍川文香だった。
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,
.
心臓が跳ね上がり、呼吸が自然と荒くなる。
いじめられていたときの記憶が甦り、ぎりぎりと私を締め付けた。
貴女「こ、これは、お前、これはどういうことだ！」
そう言い後ろを振り返るが、誰もいない。
神「犠牲と言っただろう？」
耳元でヤツの声がして、私はソイツがいたであろう場所をぶん殴る。
空気を切り裂く感覚がしてもうその場所には誰もいなかった。
祠の前に奴は立っていた。
神「愛すべき隣人と、恨むべき穢れ。その掛け合わせの存在となりうるものが、君にとっての犠牲。
クラスメートであり、加害者でもある藍川文香は、君にとっての隣人であり穢れである。
君が犠牲となれる存在は他にもいたが、彼女が手頃だったんだ。母親を殺させてもよかったんだよ？」
悪魔の様な笑みを浮かべる彼に、人の心など微塵も感じない。はくはくと口を開閉させ、私はようやく言葉を絞り出した。
貴女「……こ、殺したのか、」
神「あぁ、それは僕じゃない。いいよ、見せてあげるよ」
ふっ、と姿を消したと思うと、私の目の前に現れる。
ビクッと体が震えるが、彼はそれを意に介さない。
指で額を弾かれるとぶわりと記憶の波が押し寄せた。
★────────★
伸びろおおおおおおお！！！！！
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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柑橘 - この作品が一番好きなんです！いつか最新される日を願っています…！ (3月13日 15時) (
レス) id: 9eaae6032f (このIDを非表示/違反報告)
もち米マン(プロフ) - 更新がありますように…！(*´･ω･) (6月11日 3時) (レス) @page26 id: 483e70a4e0 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん - 更新待機中(*・∀・)つ (5月24日 21時) (レス) @page26 id: 407aeb7a76 (このIDを非表示/違反報告)
光陰矢のごとし(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。個人的に天女ものが大好きでこの作品を読ませていただきましたが、とても読み応えがあって、続きが気になります笑これからも更新頑張ってください！！ (2023年1月2日 22時) (レス) @page26 id: 04bb5063ad (このIDを非表示/違反報告)
にょきにょき(プロフ) - コメント失礼します。3回ほど読み返しましたが設定から内容ストーリーも新鮮で斬新でとても好きです。下級生、くのたまちゃん達が好きなので読んでいてとても嬉しい？わくわくしております！主人公ちゃんには幸せになって欲しいと思いましたね← 更新応援しております！ (2022年9月25日 9時) (レス) id: 7282b40af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉夜月 | 作成日時：2022年1月7日 1時
