話、１４個目 過去編 ページ16
私の一番嫌いなのが、とある財閥の当主だった。
私の教育にグチグチを口を突っ込んでくる。
『全く何も言わないで躾のできてない』
『将来が心配だ』
『この子は如月財閥の娘なんだから』
そう言われるのが嫌いだった。
私に自由はないんだって思い知らされていたから。
期待の中にいるのは辛い。
私が非難される。
その度にお母さんはそういった。
「この子に人生を強要したくないんです」
「この子の人生はこの子のものです」
私はお母さんが大好きだった。
それなのに
「A！！！！！」
キキーーーッ！！！！
ドンッッッ！！！
「奥様！！！」
「お嬢様！！」
「事故だ！！！！！！！」
「お母さん…？」
凄まじい音と衝撃。
記憶がしばらくあやふやだった。
お母さんの微笑む顔と
眠った顔。
悲鳴が聞こえて、私を呼ぶ声が聞こえた。
何をされているのか分からなかったけど
これだけ分かった。
私の所為でお母さんは死んだんだ。
父「皐月…………！皐月…！！」
何も分からずに私は久野の隣にいた。
若干８歳の私はお母さんがいなくなったことを理解できず、
ただ座ることしかできなかった。
でもお父さんが泣いて、いろんな人が泣いて、
どこにお母さんはいなくて
お母さんが戻ってこないことを悟った。
幼貴女「お母さん…！おかぁさん…」
泣いた。
その日からお父さんは変わってしまった。
『お前は如月財閥の娘なんだ』
『なんだその服装は』
『お前は私の言う事を聞いていればいいんだ』
お父さんは私を後継としか見なくなり
意見を聞き入れてくれなくなり、
そしてとっとと海外へ行ってしまった。
貴女「そう、行ったのね」
その一言で私に自由が訪れた。
私は雷門を目指し、服装を変え、言葉を変え、
名前を変えた。
そして須川 Aとして雷門に通い始めた。
貴女「父が帰ってくるという事は、また自由が奪われるという事
だから私は父さんが嫌いなの」
ベータは何一つとして言わずに私の話を聞いてくれた。
私が話し終わった時には
ベータ「辛かったんですね」
とだけ言ってくれた
ベータ「これからは、一人じゃないですから」
そう笑ってくれる。
ベータ「帰りましょう」
貴女「うん」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Hakuga0.2(プロフ) - メイメイ(/・ω・)/さん» そう言ってもらえると嬉しいです！続編に行きましたので、そっちもよろしくお願いします！ (2018年12月28日 18時) (
レス) id: 2cdb6c71fd (このIDを非表示/違反報告)
メイメイ(/・ω・)/(プロフ) - すごく面白いです！見ててドキドキします！ (2018年12月25日 17時) (レス) id: cfd5907613 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - Hakuga0.2さん» もう財閥パーティーを開催しそこで夢主が悪女にやサッカー部にいじめられているって事を他の財閥の人達に包み隠さず報告するって言うのはいかがでしょうか？ (2018年12月6日 8時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
リンス(プロフ) - Hakuga0.2さん» もう一層の事財閥のパーティーに悪女とサッカー部を招待し、夢主の本当の正体を包み隠さず財閥の人を前にしたら悪女とサッカー部の人達はどう反応するか・・・どうですか？ (2018年11月10日 16時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
Hakuga0.2(プロフ) - あんまり好きではないです。いきものかがりとかが好きです。 (2018年11月6日 17時) (レス) id: 2cdb6c71fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Hakuga0.2 | 作成日時：2018年10月14日 18時
