ユンギ先生には逆らえない!2 (ページ4)

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#×4 ページ4

「えっ……………………」

もうこの状況についていけない｡

私のスマホが落ちる音で2人はようやく私を見る｡

「Aっ､待って｡これは……」

ユンギ先生､そんな申し訳なさそうな慌てた顔しないでください｡

こっちが悲しくなっちゃうから｡

「いいの｡……ごめんね､何か､っ､2人の邪魔しちゃって……………私､帰るから…さ｡んじゃぁ…､バイバイ……………?」

「おい､ちょっとA!!!!!!!!!」

私は自分の足元にあるスマホを拾って走り出す｡

さっきのユンギ先生が私を呼び止めた声は空耳だって､願う｡

.

.

.

ﾊｧﾊｧ……………

息切れがきつい｡

こんなに速く走ったの何年ぶりだろうってくらい速く走った｡

とにかく離れたかった｡

ユンギ先生と出会った場所から｡

ユンギ先生の思い出が詰まってるあそこから｡

離れなきゃと思った｡

あの場所に1歩でも入ったら､いや､近づいただけで思い出してしまう｡

私はユンギ先生を好きになる資格なんて無い｡

もしあっても､報われないだけで辛い思いをするだけ｡

そう考えるだけで目がとても熱くなって私の頬を濡らす｡

ダメ､ダメ!!

ここで泣いちゃダメ!

涙を手の甲で拭っても､頬はどんどん濡れていく｡

え…………

それは雲達の涙だった｡