#×11 ページ11
キンコーン
《どちら､様ですか……》
インターホンごしに聞こえるパクの声｡凄いダルそうで心配になる｡
「あっ､Aです｡お見舞いきました……」
《あ､A………来てくれてありがとう｡でも大丈夫だから｡帰っていいよ､》
「ダメ!!私､パクが開けてくれるまでここにいますからっ!!」
《え､それは困る…………………》
と同時にパクの声が聞こえなくなる｡
え?接続が切れた?
でもテレビの雑音は微かに聞こえるから接続は切れてない｡
まさか､熱が重症過ぎて倒れたとか?
どうしよう｡ヤバいぞっ!!
「パク!!大丈夫?」
《…………………………》
返事なし｡
結構真面目な方でヤバくないか?
この薄い玄関のドアを蹴り飛ばしたい｡
「パクっ!!パクぅううー!!お願い､死なないでぇー!!」
「…………僕がいつ死んだんですかー｡」
「パクっぅうう!!」
「……ったく､Aは変わってないね｡中に入って｡」
「お邪魔しまーす……」
パクは玄関まで行ったから疲れたのか､私を案内したあと､リビングにあるソファに毛布にくるまって寝っ転がった｡
「…………ごめんね､パク｡私に傘貸してくれたから雨に濡れて熱出したんだよね?」
「ううん｡大丈夫｡」
「………………あと､昨日はごめん｡パクの気持ち考えてなかった｡勇気を出して言ってくれたのに…ごめんね?テテに今日すっごい怒られた｡」
「……テヒョン…やってくれるじゃん｡」
「うん｡」
「じゃ､僕とAはもう仲直りだね!!仲良しの指切り!!」
「仲良し…?嘘つかないの指切りじゃなくて?」
「…………あ､どっちでもいいんだよ!!」
「分かった､分かったw」
「いくよーっ」
「「ジミンとAは仲直り!!」」
「A､これからもよろしくね?」
「うん｡こちらこそ!!」
やっぱり友達っていいよね｡
昨日とは違い､手にはパクの体温が残ってた｡
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作者名：ゆんぱんまん | 作成日時：2018年10月27日 17時
