検索窓
今日:24 hit、昨日:34 hit、合計:364,754 hit

標的232 ページ19

結局ヴァリアーに連れてこられたオレは、客室へと案内された。




ルッス「今日はここに泊まってね。
…あら、よく見るとAちゃんの服ボロボロじゃない!
隊服持ってくるわ!」




オレの格好を見てそう言うと、ルッスーリアさんはほかの部屋へといってしまった。






スパナさんのツナギの次はヴァリアーの隊服…なんか、コスプレしてるみたいだ。






近くにあった時計をチラッと見る。


その長い針は真夜中を指していた。







時差があるから、今頃日本は朝かな…。

皆、アジトに帰って休んでいるだろう。






オレは椅子に腰掛け、長かった今日を思い返す。



その時、付けっぱなしにしていた通信機から声が聞こえた。








リボ『A、聞こえてるか?』



貴「リボーンさん…はい、聞こえてますよ。」



リボ『ツナたちが今、無事に帰還したぞ。
Aはどうしてるんだ?』



貴「オレはヴァリアーのお世話になってます。」



リボ『そうか。


…なぁ、一つ質問があるんだがいいか?』







真剣なリボーンさんの声に、オレは少し緊張する。






何を聞かれるんだろう…。



返答する声が、少しだけ上擦った。








貴「…なんですか?」



リボ『メローネ基地がテレポートされるとき…なんでお前は「絶対大丈夫」って言ったんだ?

まるで、あのタイミングで了平が来るのを知っていたみたいな言葉だったな。』







図星を刺され、一瞬言葉に詰まる。




あの時は通信機の向こうで慌てるツナたちを落ち着かせるのに必死で、つい口走っちゃったんだよなぁ…。







貴「…あれは、咄嗟に口から出た言葉で意味はありませんよ。

まさかあの時に過去の了平さんが来るなんてこと、オレがわかるわけ無いでしょう?」



リボ『…それにしては妙に確信があるような言い方だったな。』






ごまかしても追求してくるリボーンさんをどうかわすかを考えていると、ルッスーリアさんが隊服を持って部屋に入ってきた。





ルッス「Aちゃーん、お風呂入れるわよー♪」




なんてナイスタイミングなんだ。



オレはリボーンさんの言及から逃れるために、ルッスーリアさんの言葉に甘えることにした。







貴「ありがとうございます。

…そういうことなんで失礼しますね、リボーンさん。ゆっくり休んでください。」



リボ『…ああ。』








何か言いたげなリボーンさんに別れを告げ、オレは受け取った隊服を手に浴場へと向かった。

標的233→←標的231



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (350 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
443人がお気に入り
設定タグ:リボーン , 原作沿い , トリップ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

らっく(プロフ) - 紫苑さん» 一気読みありがとうございます!コメントもなんどもしていただけでとても嬉しかったです!たくさん続編ありすぎて逆に申し訳ないのですが、どうぞ心ゆくまでお付き合いくださりますと幸いです (2018年10月7日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 一気に読ませて頂きました。 原作に少しずつ混ざるオリジナル展開が本当にお上手で、楽しませて貰ってます! このまま一気に読み進めます!! (2018年10月4日 11時) (レス) id: 9b01ff8233 (このIDを非表示/違反報告)
あーりす(プロフ) - 226ページ、花村ちゃんのセリフが「敵の大将を倒したました。」になってました。久しぶりに読み返してますがやっぱりこの作品大好きです!!これからも頑張ってください!応援しています。 (2018年6月6日 12時) (レス) id: ab6d254405 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - スリクさん» コメントありがとうございます。次回更新土曜日の予定ですのでお楽しみに(∩´∀`∩) (2015年8月21日 13時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
スリク - 更新楽しみにしています (2015年8月21日 13時) (レス) id: d38835a4de (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2015年5月20日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。